下記の記事によると、「英国で路傍伝道者が罰金を科されたり、逮捕されたりするケースが相次ぎ、その一方で、不当な逮捕だったとして警察側に賠償金の支払いが命じられるケースも発生していることを受け」、英保守派慈善団体「クリスチャン・インスティテュート」が「路傍伝道者憲章」を発表したそうだ。
路傍伝道と言論の自由を保護すると同時に、キリスト教徒に対し、街頭での「責任ある説教」を呼びかけ、「路傍伝道の評判を損なう可能性のある行為」を避けるよう求めている。
当該憲章をザーッと見た限り、どうやらキリスト教の伝道師が、「騒音迷惑」になる大音量で説教をしたり、個人を侮辱したり、敵意・憎悪を煽る言動をしたり、特定個人を攻撃する言動をしたり、無許可で私有地で説教をしたり、チラシを配布してゴミ問題を引き起こしたりするケースが増えて、警察沙汰になっているようだ。
英国は、イスラム教などの異教徒である移民・不法移民が増加し、おそらく過激な伝道活動をする伝道師が増えているのだろう。
このような状況下において、真の自由主義である保守主義に立脚するであろう英保守派慈善団体「クリスチャン・インスティテュート」が「路傍伝道者憲章」を発表したことは、適切なバランス感覚だと思う。
参考までに、序文の機械翻訳を載せておく。
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この国には、屋外での説教に関する長く優れた伝統があります。 ジョン・バニヤン(『天路歴程』の著者)、ジョン・ウェスレー(メソジスト派の創始者)、ウィリアム・ブース(救世軍の創設者)といった人物たちは、イギリスの社会史および文化史において重要な位置を占めています。
私たちの社会における言論の自由の発展は、キリスト教の路傍伝道者たちが法的迫害に直面した中で、部分的に形づくられてきました。 今日では、慣習法と現代の人権規定の双方が、彼らが苦労して勝ち取った自由を支持しており、その自由は、すべての信仰を持つ人々、あるいは信仰を持たない人々によって、日常的に享受されています。
責任をもって行われるなら、街頭説教は、私たちの公共空間に活気を与え、また、自由な言論が重んじられ、異なる意見や信仰が寛容に受け入れられる社会であることを私たちに思い起こさせてくれます。
しかし、適切に行われない場合、街頭説教は聞き手を遠ざけ、社会的寛容の限界を試すものになりかねません。また、良識ある説教者や、街頭の秩序を保ち、すべての市民の権利と自由を守ろうとする当局にとっても、状況をより困難にしてしまう可能性があります。
この点を踏まえ、クリスチャン・インスティテュートは、街頭説教者に向けたこの有益なガイドを作成しました。
この文書は、「憲章」の形式で書かれており、相互に関連する権利と特権に加えて、義務と責任も明記しています。また、関連する法律の概要も示しています。目的は、街頭説教において望ましい実践を促し、悪名を招く恐れのある行動を抑制することにあります。
この有益な出版物を推薦するよう招かれたことを、大変嬉しく思います。
リバー・グレイヴンのマクドナルド卿 KC
元・検事総長(Director of Public Prosecutions)
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