レイジ・ベイト

 下記の記事によれば、オックスフォード大学出版局(OUP)が2025年の「今年の単語」に選んだのがrage baitレイジ・ベイトだそうだ。

 rageは、怒りや熱狂であり、baitは、えさ、おとりだから、「怒りを誘うえさ」で、いわゆる「炎上」をわざと狙ったコンテンツを指すわけだ。

 オックスフォード英語辞典は、rage baitを「イライラさせたり、挑発的だったり、不快にさせたりすることで、意図的に怒りや憤りを誘発するように設計されたオンラインコンテンツ」と定義している。

 私は、ネットで主に新聞記事や映画等を見るぐらいだからだろうか、rage baitが具体的にどのようなものなのかが分からない。

 ひょっとしたら、お若い人たちが行なっているXとかインスタグラムとかでは、rage baitが流れてくるのかも知れない。


 Xやインスタグラムを行っていない私の場合は、むしろ、テレビや電話が一方的にrage baitを押し付けてくるように思える。


 テレビを点けると、自称報道番組がプロパガンダを垂れ流し、ヒットしていないのに整形外国人歌手グループがやたらと登場したり、某国系の店や食べ物をごり押ししたり、芸がない芸人や下品で無教養な芸能人などがくだらないことを喚き散らして大騒ぎしている。

 このような品性下劣で間違った情報がテレビを通じて我が家に土足で入ってくるので、番組を取捨選択して、極力テレビを見ないようにしている。

 アメリカの上流家庭では、居間にテレビを置かないか、置いたとしてもテレビを隠すようにしている。教養がないと思われたくないという理由もあろうが、テレビが一方的に流す情報を受け取るのではなく、自分から積極的に情報を収集するのが賢い人だからだ。

 下記の記事によると、お金持ちほどテレビを見ないそうだ。ベンジャミン・フランクリンが言うように、Time is money.「時は金なり」だから、当然か。

 固定電話は、常に留守番電話にしているのだが、セールスの電話がかかってくるだけでもイラッとするのに、電話やクレジットカードが使えなくなるなどの詐欺電話がかかってくる。犯罪者がこれほど身近になった時代はないのではないか。



 お金ができたら、のんびり地方で晴耕雨読したいものだが、rage baitの代わりに、熊や猪が一方的にやってきて、イライラするかも知れないなぁ〜苦笑






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