経歴

 経歴とは、「今までに経験して来た学業、仕事、身分、地位などの事柄。履歴。閲歴。」をいう(『精選版 日本国語大辞典』小学館)。

 国籍とは、「人が特定の国の構成員であるための資格」をいう(法務省HP)。


 この点、中国から日本に帰化し、先日の参院選で、日本維新の会から比例で初当選した石平氏が、次のように述べた。


 「日本に帰化した政治家は全員、出自を包み隠さず明らかにすべきだ」


 「もし帰化して日本国籍となり、さらに国会議員のような政治家、公職者となったのならば、どんな出自かを隠すことは許されない。帰化しているかどうかはその人の経歴の一環でもあり、立候補する時点で事前に公開しておくことは当然だ」(下線:久保)


 「日本の帰化制度は、申請時に思想や信条を一切、問うことがない。これはおかしい。外国人が日本人へと帰化する場合に、日本に対しどれだけの愛着があるのか、忠誠心を誓うような場や儀式もない。これは米国とは違う。こうした日本の帰化制度は根本的に改め、厳格化すべきだ」

 石平氏のおっしゃる通りだ。いずれの主張も、これまでこのブログでも述べてきたことだが、帰化した国会議員が言っているのだから、まさか差別だとは言われないだろう。合理的理由に基づく区別だ。


 さらに、立候補者の戸籍を遡(さかのぼ)れるだけ全て公開するか、又は戸籍の公開はプライバシー保護に欠けるというのであれば、選挙管理委員会がこれをチェックして結果(ex.「◯◯候補の父方の祖父が韓国からの帰化人である」)を公表するかしてほしいものだ。

 なぜならば、例えば、在日韓国人だけでなく、韓国から日本に帰化した者やその子孫は、韓国政府によってすべて「在外同胞」として扱われ、「韓国人の自負心を持ってアイデンティティーを継承」してもらうため、韓国語の教育や韓国を訪問するプログラムが提供されているからだ。

 帰化人等の権利を制限していた旧国籍法第16条を復活させることも大切だ。多民族国家である米国ですら実施していることを日本でも実施してほしいものだ。


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