2025.09.30 22:00給食当番・掃除当番 下記の記事によると、ハワイの教育従事者のなかには、給食当番や清掃に関して「子どもたちに“無償で”労働をさせるのは反対」という意見を公に述べている人がいるらしく、「給食当番や掃除を無償の労働ととらえているのは、私にとって新しい視点だったので驚きました。」とある。
2025.09.26 07:02力を行使することが正義? 先日、国連のグテレス事務総長が演説したそうで、これを伝える下記の記事には、「結束する世界か。力こそ正義となる世界か」と述べ、国連主導で結束するよう加盟国に呼びかけた、とある(太字:久保)。
2025.09.14 01:22プロとアマ1 英国におけるアマチュアリズムとプロフェッショナリズム amateurismアマチュアリズムとは、「芸術、芸能、スポーツなどで、営利を目的とせず、あくまで楽しみのためにするという態度。アマチュア精神。」をいう(『精選版 日本国語大辞典』小学館)。 このアマチュアリズムは、スポーツの文脈で語られることが多い。プロスポーツへの対抗から生まれた概念だからだ。 すなわち、オードリー・ヘップバーン主演の映画My Fair Lady『マイ・フェア・レディ』(1964年)を見れば明らかなように、英国は、他のヨーロッパ諸国と同様に、階級社会であって、上流階級は、ポロ、テニス、ラグビー、ゴルフなどを好み、労働者階級は、サッカーを好むという風に、階級によって、言葉遣いや...
2025.09.07 12:30薄っぺらい言葉 <追記> ご存知のように、日本語では同じ発音だが、語源・綴(つづり)・発音を異にする二つのキャリアがある。 まず、半導体の中を流れる電荷の運び手となるもの、荷台、保菌者、通信事業者、運送業者を指すcarrierキャリアは、carryキャリー「運ぶ」から派生した言葉だ。 もうひとつがcareerキャリアだ。こちらが今日のお題。 careerキャリアとは、「熟練を要する技術、仕事、遊びなどにおける十分な経験。〔外来語辞典(1914)〕」をいう(『精選版 日本国語大辞典』小学館)。 careerの語源は、中世ラテン語のcurrere(carrus-=車)轍(わだち)であって、そこから競馬場や競技場のコースやトラックという意味が生まれ、さらに人の経歴・職歴などの経験を...
2025.08.14 21:55同期の桜 <追記> 今日8月15日は、以前述べたように、「終戦記念日」ではなく、「ポツダム宣言受諾の日」だ。毎年、戦争関連の行事が行われ、テレビニュースや新聞記事で取り上げられる。
2025.08.11 11:57罰のない世界 学生時代、刑法総論の講義で、先生が「ラスコーリニコフが〜」と譬(たと)え話をなさった。私や友人たちは、興味深く拝聴したのだが、周りを見回すと、うんうんと頷いている学生は、意外と少なかった。高校までにドストエフスキーの『罪と罰』(新潮文庫)を読んだ学生が少なかったからだ。 話が通じなかった先生は、呆れるとともに、軽いショックを受けておられ、お気の毒だった。 さて、この「罰」という漢字は、「詈(り)(しかる)と、刀(かたな)とから成り、刀でおどしながらしかる、「とがめる」意を表す」(『角川新字源 改訂新版』角川書店)。 「罰」の音読みには、「バツ」と「バチ」がある。 両者の使い分けについては、「悪行や罪のつぐないとして科されるものを「ばつ」、神仏によっ...
2025.08.02 02:20不法占拠 X(旧Twitter)で、ロックバンド「X JAPAN」のメンバーYOSHIKI氏が「LAでさらに大変なのは、家を長期間空けていると、不法占拠者が勝手に住み着いてしまうことです。実際、所有している物件のいくつかがこのような被害に遭いました。しかも、カリフォルニア州の法律では退去させるのが非常に困難なため、退去を専門とする弁護士を何度も雇いました。」とツイートした。
2025.07.27 13:43葬法 <追記> 夏らしく背筋が凍るお話をしよう。 墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)では、遺体を土の中に埋葬する「土葬」が禁じられているわけではないが、我が国では、遺体を焼却する「火葬」が一般的で、我が国の火葬率は、99.9%で世界一らしい。 ところが、イスラム教では、戒律上、土葬以外の埋葬方法が禁止されている。 そこで、我が国に在留するイスラム教徒(ムスリム)の増加にともない、イスラム教徒の土葬墓地問題が顕在化している。 今日は、この問題について深入りしない。この問題を考える上で、我が国の葬法の歴史について振り返ろうと思う。 さて、文化は、高いところから低いところへと流れる。 例えば、玄関がそうだ。本来、玄関は、「玄妙なる道(=仏道)に入る関門」という意味であ...
2025.07.12 04:25犯罪者ではない? 東京新聞の「「わたしたちは犯罪者ではない」 非正規滞在で困窮する外国人と支援団体が「排外主義的」主張に危機感訴え」という記事のタイトルに違和感を覚えない人はいないだろう。
2025.07.08 12:10主権者意識? 下記の記事によると、「学校や自治体の予算の使い道を子どもたちが決める取り組みが広がっている。裁量を与えることで、学校や社会の運営に参画する意識を育むのが狙いだ。選挙権年齢が引き下げられ、子どもの時期から主権者意識を育てる必要性が高まっていることが背景にある。」