2021.11.26 00:25一字違いで大間違い <追記あり> 下記の記事によると、「福井県警は11月24日、銃砲や刀剣類の所持許可申請の手数料に関する条例に不備があり、2016~21年の申請者13人(21件)から徴収した手数料計21万7249円(還付加算金含む)を返還すると発表した。銃刀法で定められている徴収対象のうち、現行の条文には狩猟や有害鳥獣駆除などしか記載しておらず、その他の対象者から「根拠なく徴収していた」と判断した。」そうだ。
2021.11.18 22:20「分限」から見た法令用語辞典の注意点1 「分限」の定義が一定せず 日常生活で「分限」(ぶんげん)という言葉を用いることはないが、自治体職員さんにとっては、地方自治法や地方公務員法でお馴染みだと思われる。 明治時代から法令で「分限」という言葉が用いられ、現行の法律でも、労働基準法など17本がこれを用いていることから、法律の世界ではポピュラーな言葉だと言える。 ところが、法令用語としての「分限」の定義は、必ずしも一定していないのだ。通常、法令用語の定義は、多少の表現の違いはあれど、どれも似通ったものだし、また、そうでなければならないのだが、試しに手元にある辞典やコンメンタールを引いてみたら、一つとして同じ定義がなく、似て非なる定義がなされている。これは、珍しいのではなかろうか。①明治40年...
2021.11.01 05:10選挙と選良 昨日は、衆議院議員選挙だった。休日返上で選挙事務に携わった自治体職員さんも多かったことだろう。お疲れ様でした。 日本語の「選挙」は、本来、「① 多人数の中から選び出して推薦すること。また、国家で人材を登用すること。」を意味する(『精選版 日本国語大辞典』小学館)。 この意味での「選挙」は、古代支那(シナ。chinaの地理的呼称。)の「郷挙里選(きょうきょりせん)」(読み下せば、郷より挙げ、里から選ぶ。)に由来する。 支那における官吏登用方法としては、隋・唐から清まで続いた「科挙(かきょ)」(読み下せば、科(目)によって(人材を)挙ぐる。)が有名だが、科挙が行われる以前には「郷挙里選」が行われた。 「郷挙里選」は、前漢の武帝の時代から始まった官吏登用方...