先日、某市役所へ出講した。電車が遅れることがよくあるので、どこへ出講するときも、現地に1時間前に到着するように家を出るようにしている。
これでも遅刻した場合には、不可抗力による事故としてご容赦いただきたいと予めご担当者に了解を取り付けている。お蔭で昔に電車が遅れて1回だけ1分遅刻したことはあるが、無遅刻を続けている。
この某市役所周辺には喫茶店等の飲食店やコンビニがないので、市役所裏手の川の堤防に設けられたベンチで一服して時間を潰そうと思って行ってみたら、バラ愛好家たちの市民団体が植えたバラの花壇の黒土に、丁度お茶碗ぐらいの大きさ・深さの丸い穴がいくつも開いているではないか。
「ひどいイタズラをする奴がいるものだ!」「いったい何の目的で穴を開けるんだ!」と憤慨しながら、ベンチに腰掛けて一服していたら、可愛い雀が一羽飛んできて、時々こちらをチラ見しながら、器用に両足で土を掘り返し、体がすっぽり隠れるぐらいの穴を掘ったではないか。
犯人は、雀だったのだ!長く生きてきたが、雀が穴を掘るのを初めて見た。
「土の中の虫を探しているのだろうか?」とそーっと観察を続けていたら、そうではなく、羽を広げて土を体にかけていた。つまり、水浴びと同じように、体についた寄生虫などを土で洗い落としていたわけだ。
身近な動物なのに知らないことがまだまだあるものだ。
不思議と言えば、我々人間の体も不思議であって、平成8年(1996年)から平成10年(1998年)頃にかけて『人体の不思議展』と銘打った展覧会が全国各地で行われ、多くの来場者で賑わっていた。
輪切りスライスされたご遺体、胎児がいる状態の妊婦のご遺体、スポーツをしているポーズを取らせたご遺体、人間の皮を剥いで臓器・血管・神経などが見える状態で特殊保存されたご遺体などを展示していた。CMがバンバン流され、マスコミもよく取り上げていた。
お茶の間にご遺体の映像が流れるのだから、異常だ。これを異常とは思わないマスコミ関係者も異常だ。
私も、人体の不思議自体には興味はあったが、ご遺体を興味本位の見せ物にして金儲けするのは、死者の尊厳を著しく冒涜(ぼうとく)するものだし、そもそも生理的に気持ち悪いので、一度も入場したことはなかった。
そもそもご遺体を展示して金儲けすることが法的に許されるのだろうかと思って調べてみた。
ご遺体を展示することは、死体損壊罪(刑法第190条)が禁止する死体の「損壊」「遺棄」「領得」のいずれにも該当しないが、死体解剖保存法(昭和二十四年法律第二百四号)という法律があることを知った。
この法律によれば、「医学に関する大学又は医療法(昭和二十三年法律第二百五号)の規定による地域医療支援病院、特定機能病院若しくは臨床研究中核病院の長は、医学の教育又は研究のため特に必要があるときは、遺族の承諾を得て、死体の全部又は一部を標本として保存することができる」(死体解剖保存法第17条第1項)。
また、「第二条の規定により死体の解剖をすることができる者は、医学の教育又は研究のため特に必要があるときは、解剖をした後その死体(第十二条の規定により市町村長から交付を受けた死体を除く。)の一部を標本として保存することができる。但し、その遺族から引渡の要求があつたときは、この限りでない。」(死体解剖保存法第18条本文)。
この二つの場合を除き、「死体の全部又は一部を保存しようとする者は、遺族の承諾を得、かつ、保存しようとする地の都道府県知事(地域保健法(昭和二十二年法律第百一号)第五条第一項の政令で定める市又は特別区にあつては、市長又は区長。)の許可を受けなければならない」(死体解剖保存法第19条第1項)。
そして、「死体の解剖を行い、又はその全部若しくは一部を保存する者は、死体の取扱に当つては、特に礼意を失わないように注意しなければならない」とされている(死体解剖保存法第20条)。
このように死体解剖保存法は、日本国内で死体の全部又は一部を標本として保存する場合に適用されるのであって、すでに外国で保存された標本を展示することは「保存」に当たらないと考えられる。
したがって、外国で保存された標本を展示する『人体の不思議展』は、死体解剖保存法に違反せず、法的に許されることになる。
この点、京都府警も、「標本は全国各地を移動しており、展示のための一時保管は同法が定める「保存」には当たらないと判断し」て、違法性はないとして立件を見送った。
この『人体の不思議展』については、当時から良からぬ噂が広まっていた。
すなわち、1990年代から中国の気功の団体「法輪功」(ほうりんこう)は、反体制的な宗教団体だとして中国共産党による厳しい弾圧を受けていた。
この法輪功のメンバーとして逮捕された人たち(一説には、強制収容所に収監された人は数千万人で、死者数は数千人だそうだ。)が本人の同意を得ずに臓器を摘出されたり、虐待・拷問されたりして死亡した場合に、そのご遺体を保存して、『人体の不思議展』で展示しているのではないかと噂されていたのだ。
これが事実だとしたら、実に悍(おぞ)ましい話だが、『共産党宣言』が法秩序、道徳、慣習、伝統、文化、宗教、礼儀作法・マナーなど、一切の社会秩序を暴力的に転覆することを公然と宣言している以上、マルクス主義者が破壊対象たる法も道徳も守らないし、このことにいささかも痛痒(つうよう)を感じないわけだから、当然あり得る話であって、不思議ではないと思っていた。
きっと日本国内のマルクス主義者は、中国共産党に逆らえば、自分も虐待・拷問で殺され、『人体の不思議展』で見せ物にされると恐怖したに違いない。『人体の不思議展』は、ドル箱であるだけでなく、日本国内の工作員やシンパの引き締め策に使われたと考えられる。
この『人体の不思議展』は、海外でも開催されていたのだが、2018年、スイスのローザンヌ市は、中国で拷問され処刑された受刑者の遺体が含まれている可能性があるとして、展覧会を中止する決定を下している。
日本国内で広まった噂にはかなり信憑性があったわけだ。
マルクス主義者には、倫理観・道徳心が欠如しているから、中国で人間の細胞を培養して作った脳がロボット制御を学習できるようになったという下記の記事も、あながち嘘ではないと思われる。
記事にあるように、ロボットの写真は本物ではなかろう。どうでもいいことだが、昭和47年(1972年)に放送された石森章太郎原作の『人造人間キカイダー』という特撮テレビドラマに登場する悪役ロボット「ハカイダー」を連想してしまった。「ハカイダー」には、頭部の透明なケースに人間の脳が移植されているからだ。漫画や特撮ヒーローものが現実になりつつあるわけだ。
自由主義諸国とは異なり、生命倫理や人権がない中国においては、中国共産党の許しさえあれば、なんら制約を受けることなく、人体実験、遺伝子操作などを行える。その意味で、自由主義諸国との差が広がる可能性が高い。
昨年の記事だが、中国の諜報機関「国家安全省」が「いくつかの国が、人間の遺伝子を標的とした致死性の兵器で「武装」している」、「遺伝子兵器(genetic weapon)は隠蔽性が高く、拡散しやすく、長期的に有害だ」などと主張している。中国の国家機関が遺伝子兵器の脅威について公に言及したのは初めてだ。
この記事の真偽は確かめようがないが、少なくとも中国が遺伝子兵器の開発に着手していたとしても不思議ではない。
<追記>
中国人民解放軍が組織的に臓器移植を行っているらしい。
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