20世紀初頭、ヨーロッパは、ドイツ・オーストリア・イタリアの「三国同盟」と、イギリス・フランス・ロシアの「三国協商」が対立していた。
1914年、サラエヴォで、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者であるフランツ・フェルディナント大公と妻のゾフィーがセルビア人によって暗殺されたことがきっかけで、オーストリア=ハンガリー帝国がセルビア王国に最後通牒を突きつけた。
息子アレクサンドルを摂政に立てて行政権を譲ったセルビア王国の国王ペータル1世は、戦争を回避するため、オーストリア=ハンガリー帝国の要求を飲むべきだと主張したが、摂政アレクサンドルたちは、最後通牒を拒否した結果、オーストリア=ハンガリー帝国は、セルビア王国に宣戦布告し、セルビアへ侵攻した。第一次世界大戦の始まりだ。
映画『セルビア・クライシス』(2018年)は、この国王ペータル1世をメインに、青年兵マリンコをサブにしながら、セルビア王国の戦いを描いた映画だ。セルビア共和国製作の映画を初めて観た。セルビアでは、興行収入NO.1に輝いたらしい。
ハリウッド映画のような息もつかせぬアクション連続の大スペクタクル映画ではなく、国王の苦悩、戦争の悲惨さ、息子を思う母などを淡々と描いた陰気臭い映画だ。
それもそのはずで、開戦当初は、セルビア軍は善戦したが、弾薬・資金が枯渇し、敗走を重ね、人口の3分の1に相当する130万人のセルビア人が亡くなったのだから。
エンターテイメントとしては低予算のC級映画だが、「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれたバルカン半島はややこしいし、第1次世界大戦におけるセルビアの戦いぶりについては無知だったので、興味深く最後まで観た。
映画『セルビア・クライシス』は、ABEMAであと3日間無料視聴できる。
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