嘘を認めた

 韓国には、英雄や偉人と呼べる人がほとんどいないというか、皆無に等しい。そのためか、伊藤博文を暗殺したテロリスト「安重根」と並んで李氏朝鮮の水軍の将軍「李舜臣」が二大英雄とされている。

 ただ、李舜臣に関する一次資料がほとんどなく、小説や映画で誇張されたイメージが先行しているようだ。


 この点、産経新聞も次のように述べている。

 「李舜臣は文禄・慶長の役で朝鮮水軍を率い、日本相手に「23戦23勝」の戦果をあげた英雄とされ、豊臣軍の海上補給路を断って苦しめた功績が伝えられている。  

 ただ、これらの戦果は誇張されたもので、残された資料によると、李舜臣はゲリラ的に奇襲して日本の輸送船をいくつか沈めたものの、日本側が立て直した後は撤退続き。最後は、明軍と停戦合意して引き揚げる豊臣軍に対し、停戦を無視して攻撃をしかけたあげく返り討ちに遭って死亡したとされる。

 しかし、明治維新後に朝鮮が日本の統治下に置かれる過程で研究者により再評価され、日本を撃退した英雄として、その後、韓国内で多くの銅像が立てられた。」

 そして、韓国では、なんと日露戦争でロシアのバルチック艦隊を破った日本海海戦の英雄である東郷平八郎元帥が「私に言わせればネルソンは軍神ではない。真に軍神の称号を受けるに値する提督がいるとするなら、それは李舜臣だろう」と述べたという話が、まことしやかに流布している。


 日韓併合まですっかり忘れ去られていた李舜臣を、東郷元帥が自分自身はもちろんのこと、英国の英雄ネルソン提督よりも上だと称賛するなんて、にわかに信じがたい。

 どうせ嘘だろうと思っていたら、やはり嘘だった。


 驚くべきことに、韓国の新聞である朝鮮日報が『「東郷平八郎が李舜臣を称賛」 全て作り話だった(上)(下)』という特集記事を掲載しているのだ。

 どういう風の吹き回しかは知らぬが、韓国側が自発的に嘘を認めた点だけは評価すべきだろう。酷暑が続いているが、大雪が降るかもしれない。

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