条例上、素っ裸で通勤できる市

 40年以上前に、動物生態学の観点から人間を考察したデズモンド・モリス『裸のサル』(河出書房新社)を読んだ。

 なぜ裸になったのかについて、モリスは、火を使うようになったからだとか、海中(水棲)から陸に上がったからだとか、あれこれ仮説を立てていたが、頭髪・脇毛・陰毛が残った理由を説明しきれていなかった。


 現在の最有力説は、サバンナでは直射日光を避ける木陰がなく、乾燥して高温であるため、大量の汗をかいて皮膚から気化熱を奪って体温を下げる必要があることから、裸のサルになったというサバンナ説らしい。頭髪が残っているのは、頭を紫外線や直射日光から防ぐためだそうだ。

 そして、人類が衣服を着るようになったのはいつかについては、シラミの研究から明らかになった。

 コロモジラミは、衣服を生息地とするので、衣服が発明される前には存在し得ない。そこで、アタマジラミからコロモジラミが遺伝的に分化した時期を測定したところ、コロモジラミが出現したのは今から約17万年前であることが判明したそうだ。

 地球が寒冷化した時期と一致する。

 地球が温暖化していると言われているから、かつてサバンナで生活していた頃のように、衣服を着用せずに裸で暮らすのが理に適っているのかも知れないと考えた貴方!

 そんな貴方にぴったりの市がある。


 米国バーモント州バーリントン市では、公の場で服を脱ぐことは、条例で禁止されているが、裸の状態で自宅を出れば、公共の場でヌードでいることが認められているのだ!!

 下記の記事の写真をご覧(ろう)じろ。全裸のおっさんが通勤している!見たくねぇ〜!!笑


 しかし、移住するなら、お早めに♪

 服を着用せずに歩き回った場合、数百ドル規模の罰金を科す条例改正案が委員会を通り、市議会本会議で可決される可能性があるそうだ。

 

源法律研修所

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