2025.08.07 21:55悪魔の契約? 下記の記事によると、2015年に公設民営の私立大学である自治医科大学(栃木県下野市)に入学し、卒業した医師A氏は、修学金制度(学費は、在学中は貸与され、卒業後9年間、僻地等にある指定された公立病院に勤務した場合、学費返還を免除される。)に基づき、大学から2660万円を貸与されたが、指定勤務先を退職したことで、一括返済を求められていた。 A氏は、この一括返済を求める法的根拠となっている契約の条項が違憲・違法だと主張して、同大学と愛知県を被告とする債務の不存在確認と国家賠償請求を求める訴えを提起した。 論点が多岐にわたり興味深いし、訴訟の結果如何によっては、自治医科大学の修学金制度に類似する制度を設けている公設民営の私立大学である産業医科大学(福岡県北九...
2025.07.30 22:00滑稽話 何十年間も、毎日、タバコを40本以上吸い、芋焼酎をストレートで2杯飲む不健康ジジイが、健康のために、自宅で中国産・韓国産等の外国産の食べ物を食べないように気を遣うのは、我ながら滑稽だと思う。 だが、仕事で出講する場合には、外食せざるを得ない。一部の高級飲食店を除き、ほとんどの飲食店は、外国産の食材・食品を使用しているのだから、せめて我が家では安心安全な食事をしたいと思うのは、人情というものだろう。 この外国産の食材・食品には、使用が禁じられている農薬・添加物等が使用されていたり、基準値を超えて使用されていたり、バイ菌まみれだったりする。 もちろん、厚労省は、輸入時に検査を行っており、食品衛生法違反事例が公表されているが、たまたま違反が発覚しただけで、...
2025.07.27 13:43葬法 <追記> 夏らしく背筋が凍るお話をしよう。 墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)では、遺体を土の中に埋葬する「土葬」が禁じられているわけではないが、我が国では、遺体を焼却する「火葬」が一般的で、我が国の火葬率は、99.9%で世界一らしい。 ところが、イスラム教では、戒律上、土葬以外の埋葬方法が禁止されている。 そこで、我が国に在留するイスラム教徒(ムスリム)の増加にともない、イスラム教徒の土葬墓地問題が顕在化している。 今日は、この問題について深入りしない。この問題を考える上で、我が国の葬法の歴史について振り返ろうと思う。 さて、文化は、高いところから低いところへと流れる。 例えば、玄関がそうだ。本来、玄関は、「玄妙なる道(=仏道)に入る関門」という意味であ...
2025.07.23 08:55守秘義務の謎1 守秘義務における国家公務員と地方公務員の違い 国家公務員と地方公務員の一般職については、守秘義務に関する規律に違いはないが、特別職については、大きく異なる。2 国家公務員の守秘義務 よく知られているように、国家公務員一般職については、国家公務員法上、守秘義務が課されており(同法第100条)、違反すれば、「一年以下の拘禁刑又は五十万円以下の罰金」に処せられる(同法第109条第12号)。 しかし、国家公務員法の規定は、国家公務員特別職には、「この法律の改正法律により、別段の定がなされない限り」、適用されない(同法第2条第5項)。 つまり、国家公務員特別職には、原則として、守秘義務が課されていないわけだ。 ただし、国家公務員法第111条は、「第百九条第二...
2025.07.09 13:12犯人逮捕はまだか 電波法(昭和二十五年法律第百三十一号)では、総務大臣の免許なしに無線局を開設した者は、一年以下の拘禁刑又は百万円以下の罰金に処せられる(同法第4条・第110条第1号)。 産経新聞の記者が4月15日に村上誠一郎総務大臣の記者会見で質問して、初めて公になった偽無線局の問題について、犯人が逮捕されたという続報はない。
2025.06.21 00:37国賠請求訴訟の被告は、国又は公共団体 弁護士を付けない本人訴訟の場合、裁判所は、親切な対応をすると聞いていた。 ところが、下記の記事によると、必ずしもそうではないようだ。担当した裁判官の読解力にも問題があるようだ。
2025.06.16 11:10レッテル貼り 橋下徹氏は、X(旧Twitter)で、「日本国籍ガーと国籍を語る人に限って日本の国籍法が採用する血統主義の思想的根本問題を何も考えていない。血統主義とは個人で人生を切り拓く希望・可能性を奪う考え方。血筋が全て。血筋なんか言い出したら俺はアウトだよ(笑)何よりもうちの子どもが血筋なんてのに拘束されるなんてまっぴらごめんだ」と述べている。
2025.06.10 23:00町長に就任して直ぐに辞職して県議に 石川県宝達志水(ほうだつしみず)町の寳達(ほうだつ)典久氏が、無投票で3期目の町長に当選し、町長に就任したが、県議の急逝に伴う県議補欠選挙への出馬要請を受け、県議選に立候補したことにより、公職選挙法第90条に基づき町長就任からわずが1週間で辞職したものとみなされ、県議に当選した。 町議会は、無責任だと批判しているらしい。 この点、神奈川大学法学部教授の幸田雅治氏が分かりやすく解説しているので、リンクを貼っておく。
2025.06.08 12:24ゴールドラッシュ再び? 金の価格高騰を背景に、北海道にある閉鎖した金山を外資系企業(カナダ、オーストラリア)が試掘する動きが広がっているそうだ。過疎化に悩む地元自治体は、地域経済の発展を期待する一方で、環境汚染を心配している。 詳しくは、下記の朝日新聞の動画が分かりやすく解説している。
2025.06.04 12:51国が対処すべき問題では? 下記の記事によると、「AIの技術で子どものわいせつな画像や動画を作り出す、いわゆる「性的ディープフェイク」の作成や他人への提供を禁止する条例の違反者に、鳥取県は新たに行政罰である過料を科すことを盛り込んだ条例の改正案をまとめました」とある。
2025.06.03 12:32ビジネスネーム? テレビ時代劇『水戸黄門』を見ていたら、光圀公が書面に「梅里」(ばいり)と署名していた。梅里は、雅号だ。 歌人、俳人、画家、書家の「雅号」、小説家、漫画家の「ペンネーム」・「筆名」、芸者、歌手、俳優の「芸名」、相撲取りの「四股名」など、本名以外の名前で世間で通用するものを「通称」若しくは「通称名」又は「通名」という。 最近では、ストーカーやカスタマーハラスメント防止のため、本名とは異なる「ビジネスネーム」を用いる人やこの使用を認める会社が増えつつあるらしい。
2025.05.19 23:51過ちては改むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ <追記1,2> 公益社団法人「日本駆け込み寺」の事務局長がコカイン所持で逮捕された。一緒にいた20代女性も、コカイン使用で逮捕された。 事務局長は、自分で使用するために所持していたと供述しているそうだが、一緒にいた女性は、「日本駆け込み寺」の相談者で、この女性に使用を勧めた疑いがあるそうだ。