2024.10.07 09:05敬して遠ざける テレビCMでお馴染みの「YES! 高須クリニック」の「YES!」は、「患者様のご希望通り可能な限りお答えする」という意味だそうだ。 残念ながら、英語のyesにこのような意味はない。
2024.10.04 00:03町人貴族 <追記1,2,3,4> 石破内閣の記念写真が国内外で話題になっている。これまで何度もモーニングコートを着用したであろうに、あまりにもだらしないので、「だらし内閣」と呼ばれているそうだ。 ①石破総理と中谷防衛大臣のウェストコート(ジレ、ベスト、チョッキ)の下からシャツが見えている。 ②石破総理、林官房長官及び岩屋外務大臣のトラウザーズ(スラックス、ズボン)の裾がだぶだぶ。 ③石破総理がサスペンダーを使わずに、ベルトを使っている。 欧米人がこの記念写真を見て、笑い転げるのも無理はない。紋付羽織袴だったら、恰幅がよく、似合っていただろうに。。。
2024.09.26 08:25Prime Minister首相 私は、自民党の国会議員でもなければ、党員でもないが、明日の自民党総裁選に関心がある。この自民党総裁が事実上次の首相になるからだ。 英国流の保守主義者である私からすれば、高市早苗氏や小林鷹之氏が私の考え方に比較的近いのだが、小林氏は経験不足だ。 これに対して、高市氏には、大臣や党の要職の経験があるが、学歴詐称疑惑のある東京都知事の小池百合子氏と同様の胡散臭さがある。 高市氏がメディアに登場した頃を覚えている。というのは、その発言内容もさることながら、「米国連邦議会立法調査官」「立法調査官」という肩書きが強烈な印象として残っていたからだ。 のちに鳥越俊太郎氏が経歴詐称疑惑として追及した。
2024.09.10 13:57内政干渉 アングロ・サクソンの英国と米国は、傲慢で自己中心的で交渉過程は厳しいが、一旦約束(契約、条約)した以上は、約束を守る点で、日本にとって世界で唯一信頼に足る国だと言って過言ではない。 さて、英国のジュリア・ロングボトム駐日大使は、「死刑制度を続ける日本は北朝鮮やシリアと同じ」だと述べたそうだ。
2024.05.24 03:40societyソサエティー「社会」 英語societyソサエティーは、「社会」と訳されている(※1 ※2)。この「社会」という言葉を見聞きしない日はない。 だが、果たして我々は、「社会」を正しく理解しているのだろうか。 光文社の「第5回 ソサエティーとコミュニティー」を参考に、英語societyソサエティーと似て非なる英語communityコミュニティーを補助線として、考えてみることにする。
2024.03.12 03:20dead law <追記> 昼間、テレビをつけたら、the Ravenmasterレイヴンマスターが新しい人になった旨が報道されていた。 レイヴンマスターというのは、ロンドン塔を警護する衛兵の中でカラス(ravenは、crowよりも一回り大きなカラス)の世話をする役職の人をいう。 昔、国王チャールズ2世(1630年5月29日 - 1685年2月6日)は、ロンドン塔に住み着いた野生のカラスを駆除しようとしたが、占い師が「カラスがいなくなるとロンドン塔が崩壊し、ロンドン塔を失えばブリテン王国が滅びる」と言うので、カラスを飼うことにし、「ロンドン塔のカラスの数を常に6羽以下にしてはならない」と命令し、ロンドン塔の警護にあたる衛兵が7 羽のカラス (王令による 6 羽と予備の 1 羽)...
2024.02.10 00:02生者の傲慢な寡頭政治 まず、ここではdemocracyデモクラシーの訳語として、民主主義ではなく、民主政を用いる。デモクラシーは、Ideologieイデオロギーではなく、デモス民衆のクラシー支配を意味する政治体制だからだ。 現代国家の民主政のモデルは、英国だ。英国議会には、我々から見ると、不思議な伝統や慣習が多く残っていている。 例えば、みなさんもご記憶に新しいと思われるが、State Opening of Parliamentステート・オープニング・オブ・パーラメント議会開会式だ。君主がウェストミンスター宮殿(議事堂)の貴族院で演説を行う際、与党の院内副総務クラスのベテラン議員一人が人質としてバッキンガム宮殿に送られ、君主が無事に帰宅するまで拘束される。この伝統は、数世...
2021.07.24 13:05『法の精神』 Charles-Louis de Montesquieuシャルル-ルイ・ド・モンテスキュー(1689年〜1755年)は、『法の精神』(1748年)でしばしば日本について言及しているが、重大な事実誤認に基づく日本を例証として挙げて、自説を補強している。 日本に関する記述の中で、明らかに誤っている例を三つ挙げよう。 「眼を日本に向けてみよう。そこでは、ほとんどすべての罪は死をもって罰せられる。なぜなら、日本の皇帝ほど偉大な皇帝に服従しないことは、大変な罪であるから。罪人を矯正することではなく、君公の報復をすることが問題なのである。こうした観念は隷属状態から導き出されたものであり、特に、皇帝があらゆる財産の所有者であるため、ほとんどすべての罪が直接皇帝の利...