2024.09.27 03:50法律に息づく孔子の教え 日本の法律に孔子の教えが息づいていると言ったら、驚かれるかもしれない。『論語』子路篇第十三に大変有名な章句がある。ここに示された孔子の教えが様々な法律に反映しているのだ。【原文】葉公語孔子曰、吾黨有直躬者、其父攘羊、而子證之。孔子曰、吾黨之直者異於是、父爲子隱、子爲父隱、直在其中矣。【読み下し文】葉公(しょうこう)孔子(こうし)に語(つ)げて曰(いわ)く、吾(わ)が黨(とう)に躬(み)を直(なお)くする者(もの)有(あ)り、其(そ)の父(ちち)羊(ひつじ)を攘(ぬす)み、而(しこう)して子(こ)之(これ)を證(しょう)す。孔子(こうし)曰(いわ)く、吾(わ)が黨(とう)の直(なお)き者(もの)は是(これ)に異(こと)なり、父(ちち)は子(こ)の爲(た...
2024.09.10 13:57内政干渉 アングロ・サクソンの英国と米国は、傲慢で自己中心的で交渉過程は厳しいが、一旦約束(契約、条約)した以上は、約束を守る点で、日本にとって世界で唯一信頼に足る国だと言って過言ではない。 さて、英国のジュリア・ロングボトム駐日大使は、「死刑制度を続ける日本は北朝鮮やシリアと同じ」だと述べたそうだ。
2024.09.08 11:03日本人初の鞭打ち刑 シンガポールで日本人初の鞭打ち刑だそうだ。強姦罪などで禁固7年6月と鞭打ち刑20回としたシンガポール高裁の判決が確定したそうだ。 被害女性のために、しっかりと鞭打たれて服役し、一生をかけて罪を償え!再犯するな! 国の恥だが、備忘録として、記事のリンクを貼っておく。
2024.08.05 21:20処理汚染水だ!=業務妨害罪 <追記1,2,3,4,5,6,7> 社民党の福島瑞穂氏が「再稼働阻止ネットワークで経済産業省と交渉。処理汚染水の費用に国と東電はいくら支出をしているのかという質問。東電の建設費が460億円、モニタリングが20億円その他が75億円で主に広報費であると聞きました。処理汚染水の広報費に75億円近くも払っているのは大問題です。」とX(2024年8月1日)で述べている。
2024.07.12 03:42ドラマを見た中学生約30人を公開処刑 「法律なければ犯罪なし、法律なければ刑罰なし」という標語に示されているように、どのような行為が犯罪とされ、これに対してどのような刑罰が科されるかをあらかじめ法律に定めなければならない。これを罪刑法定主義という(憲法第31条、第73条第6号ただし書、第39条前段)。 この罪刑法定主義の派生原則の一つに、刑法の内容の適正の原則がある。刑法は、単に形式的に犯罪と刑罰を規定するだけでは足りず、その内容においても合理的なものであり、具体的社会の要請に応じて真に当罰的な行為を犯罪とするとともに、これに対して社会倫理観念に照らして均衡する刑罰を定めていることを要するという建前だ。 平たく言えば、その行為が犯罪として処罰に値するとともに、犯罪と刑罰のバランスがとれて...
2022.05.30 03:50罪を憎んで人を憎まず 「罪を憎んで人を憎まず」というフレーズを時々見聞きすることがある。「罪は憎むべきだが、その罪を犯した人まで憎むべきではない、ということ」を意味する(『故事成語を知る辞典』小学館)。 天邪鬼(あまのじゃく)な私には、これがよく分からなかった。犯人を憎むことは、人間の心情として当然であって、犯人を憎まずに犯罪を憎めと言われても、犯罪が犯人とは無関係に単独で存在しているわけではないから、犯罪だけをどのように憎めば良いのだろうかと甚だ疑問だったからだ。 ところが、学生時代に刑法総論の講義で、刑罰の対象としての犯罪の意味をめぐる客観主義と主観主義の対立を習った際に、「罪を憎んで人を憎まず」を客観主義のことだと思えば、なんとなく分かるような気がした。 すなわち、...
2021.01.30 13:01日本国旗損壊等の罪 外国に対して侮辱する目的で、外国の国旗を破いたり、燃やしたり、踏みつけたりすると、その外国の国旗が他人所有か自己所有かにかかわらず、外国国章損壊罪(刑法第92条)に問われることになる。 ところが、日本の国旗について同様の行為をした場合、その国旗が他人所有のときには、日本国に対して侮辱する目的かどうかにかかわらず、器物損壊罪(刑法第261条)に問われるのに対して、それが自己所有のときには、そもそも処罰規定がないので、罪に問われることはない。 そこで、平成24年(2012年)5月19日に提出し、衆議院解散に伴い審議されずに廃案になった日本国旗損壊等の罪を新設する刑法の一部改正法案を、自民党の高市早苗衆議院議員が中心になって再提出するらしい。 高市議員の主...
2020.01.23 12:05我が国が近代国家になったのはいつか? もうすぐ1月30日だ。赤穂浪士が、元禄15年12月14日(1703年1月30日)未明に吉良邸へ討ち入り、吉良上野介(きらこうずけのすけ)殿のみ首級(しるし)をあげて、主君浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)殿の無念を晴らしたことは、有名だ。 赤穂浪士が切腹を命じられたのは、将軍家お膝元において武器を携え徒党を組んで市中を騒がせたからであって、決して復讐をしたからではない。復讐は、公認されていたからだ。 復讐については、このブログでも古代ゲルマン人や古代ユダヤ人に関連して触れたが、我が国ではいつ頃から行われていたのだろうか? 神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト。のちの初代天皇である神武天皇)が、兄の五瀬命(イツセノミコト)とともに、ご東征の際中...
2020.01.19 04:25のがれの町Fleeing to the City of Refuge (Numbers 35:11-28). From Charles Foster, The Story of the Bible, 1884.https://en.wikipedia.org/wiki/Cities_of_Refuge 「のがれの町(City of Refuge)」。まるでハードボイルドの小説や映画のタイトルのようだが、決してそうではない。聖書に出てくる町の名前だ。 信者さんを除き、通常、分厚い聖書を通読しないのではなかろうか。私は、単なる興味本位で読み始めたが、途中で何度も挫折した。そのため、ひょっとしたら「のがれの町」をご存知ない方もいらっしゃるかもしれないと思い、少しでも法...