2025.08.24 00:42本当は恐ろしい「法は家庭に入らず」 愛知県豊明市が発表した、市民が余暇の時間にスマートフォンなどを使う時間を1日あたり2時間までとする条例案について、賛否両論が巻き起こっているらしい。
2025.08.13 22:32経歴詐称 伊東市の田久保市長の経歴詐称疑惑が連日報道されている。往生際が悪く、恥知らずである一方、代理人である弁護士さんは、クライアントの意向に沿った法的助言をしていると思われ、その意味では優秀だが、大所高所から見たら、クライアントのためになっているかどうかは疑問だ。 これ以上、コメントする気が起きない。 この点に関連して、卒業証書及び成績証明書並びに卒業証明書の偽造をビジネスにしている中国人業者がいるらしい。 下記の記事によると、「卒業証書と成績証明書はセットで16万円、卒業証明書は別途8万円」だそうで、国内外の名門大学の精巧な卒業証書等の写真が広告掲載されている。 紙幣ですら偽造されるのだから、偽造対策が十分に施されていない卒業証書等が容易に偽造されるのは...
2025.08.11 11:57罰のない世界 学生時代、刑法総論の講義で、先生が「ラスコーリニコフが〜」と譬(たと)え話をなさった。私や友人たちは、興味深く拝聴したのだが、周りを見回すと、うんうんと頷いている学生は、意外と少なかった。高校までにドストエフスキーの『罪と罰』(新潮文庫)を読んだ学生が少なかったからだ。 話が通じなかった先生は、呆れるとともに、軽いショックを受けておられ、お気の毒だった。 さて、この「罰」という漢字は、「詈(り)(しかる)と、刀(かたな)とから成り、刀でおどしながらしかる、「とがめる」意を表す」(『角川新字源 改訂新版』角川書店)。 「罰」の音読みには、「バツ」と「バチ」がある。 両者の使い分けについては、「悪行や罪のつぐないとして科されるものを「ばつ」、神仏によっ...
2025.08.02 02:20不法占拠 X(旧Twitter)で、ロックバンド「X JAPAN」のメンバーYOSHIKI氏が「LAでさらに大変なのは、家を長期間空けていると、不法占拠者が勝手に住み着いてしまうことです。実際、所有している物件のいくつかがこのような被害に遭いました。しかも、カリフォルニア州の法律では退去させるのが非常に困難なため、退去を専門とする弁護士を何度も雇いました。」とツイートした。
2025.06.04 12:51国が対処すべき問題では? 下記の記事によると、「AIの技術で子どものわいせつな画像や動画を作り出す、いわゆる「性的ディープフェイク」の作成や他人への提供を禁止する条例の違反者に、鳥取県は新たに行政罰である過料を科すことを盛り込んだ条例の改正案をまとめました」とある。
2025.05.18 00:21戸籍制度廃止論? ここ最近、ブログを書いてアップロードしてしばらくすると、「この記事は表示できません」と表記され、非公表になってしまう。その都度、ブログを書き換えなければならない。言論には言論で対抗するのが開かれた自由社会だと思うのだが。 さて、Xで有名人による戸籍制度に対する批判が軌を一にして噴出している。 ここに戸籍制度とは、日本国民の国籍とその親族的身分関係(夫婦、親子、兄弟姉妹等)を戸籍簿に登録し、これを公証する制度をいう。 ホリエモンこと堀江貴文氏は、「戸籍なんか廃止でいいだろ笑」と述べ、 古市憲寿氏も、「一部に戸籍を偏愛するひとがいますよね。なんでただのデータベースに愛を持てるかわからないですが。」と呼応し、 橋下徹氏も...
2025.03.12 10:15日本女性が知っておくべきこと 埼玉県川口市で、トルコ国籍の男性が「40代の女性に「何しているの。言えないの」などと声をかけ、約70メートル付きまとったうえ、公園に連れ込み乱暴した」として逮捕されたが、その後、不起訴処分になったそうだ。不起訴の理由は、不明だ。
2025.01.18 06:48蒸発 蒸発とは、1 液体がその表面から気化する現象。「水分が蒸発する」 2 人がいつの間にかその場からいなくなること。また、人が家を出て行方不明になること。「突然妻が蒸発する」を意味する(『デジタル大辞泉』小学館)。 令和5年6月警察庁生活安全局人身安全・少年課『令 和 4 年 に お け る 行 方 不 明 者 の 状 況』によると、行方不明者数(警察に行方不明者届が出された者の数であり、延べ人数)が、「令和4年は、統計の残る昭和31年以降で最少を記録した令和2年から2 年連続で増加し、8万4,910人(前年比5,692人増加)となった」そうだ。
2024.12.22 21:30法制執務における自然犯と法定犯1 自然犯と法定犯の違い 自然犯と法定犯の区別は、刑法総論でちょこっと触れられる程度だが、よく考えてみると、そもそも両者を区別することが可能なのか、可能であるとして両者の区別基準如何、法定犯の自然犯化はありうるのか、刑事犯と行政犯の区別との関係など、検討すべき課題が多い。 これらの課題については、専門家に任せるとして、ここでは法制執務に関わるもっと初歩的な話をしようと思う。 自然犯とは、法律の規定をまつまでもなく、その行為自体が反社会的、反道義的とされる犯罪をいう。殺人、窃盗、強盗、放火などのような刑法上の犯罪(刑事犯)がこれに当たる。これらの行為は、どこの国・民族であっても、反社会的・反道義的な犯罪とされている。 人の倫(みち)に外れた行為をしたとし...
2024.11.30 06:28安楽死 キリスト教では、人がいつ死ぬかを決めるのは神だけだから、自らを殺す「自殺」は、殺人と同等の罪であって、神を冒涜するものとして、許されない。 それ故、安楽死も、自殺幇助であって、許されないということになる。 このような宗教的背景があるからこそ安楽死を認める法案の可否については、賛否両論に分かれるわけだ。 英国の下院が安楽死を認める法案を可決した。今後の動向に注目したい。