公用語条例の懸念 <追記1,2>

 下記の記事によると、英語、フランス語、中国語、スペイン語、ロシア語、アラビア語の6言語が国連等の公用語とされているが、これに韓国語を加えるため、日本等に支部を設けるそうだ。

 日本は自由の国。好きにしはったらよろしい。


 しかし、韓国は、第二次世界大戦の戦勝国ではないし、世界中で韓国語(正しくは、「朝鮮語(Korean)」)が使われているわけでもないから、世界の公用語としての要件を充していない。


 そこで、記事には「世界的に多くの学者からハングルの優秀さを認められている」とあるわけだが、韓国語の6割以上が漢字由来なのに、韓国は、漢字を捨てた。しかも、韓国語には同音異義語が多いので、ハングル(正しくは「朝鮮(表音)文字(Korean alphabet)」)だけでは前後の文脈で区別するしかないのだが、これは極めて難しい。そのため、2023年の調査によると、韓国の成人10人のうち約6人が1年間、本を1冊も読んでいない。この意味で、ハングルは、欠陥表音文字だというのが世界の共通認識だと思う。「ハングル 欠点」「ハングル 欠陥」で検索したら、いくらでも実例を見ることができる。

 実際、韓国人は、ハングルで書かれた文章を読むことはできるが、意味が理解できない機能的非識字(機能的文盲)が多く、例えば、2018年OECDのPISA調査では、事実と意見を区別する能力がOECD加盟国中最低の25.6%で、OECD平均の47%を大きく下回っている。ハングルが世界の公用語として実用に耐えないことを自ら証明しているわけだ。


 また、記事には「海外支部を中心にハングルと韓国語の優秀さを伝え」とある。韓国語は他の言語よりも優れている、換言すれば、他の言語は劣っている、と伝えるそうだが、そもそも言語に優劣はないし、劣っていると侮辱されて韓国語の世界公用語化に賛成する国はなかろう。自分の言っていることすら理解できないようだ。


 このような理由から、韓国語が世界の公用語になる可能性は、限りなくゼロに近い。


 しかし、ひとつ懸念がある。それは、日本支部を中心に、韓国語を日本の第二公用語にしろという運動に発展するおそれがあるのだ。

 出入国在留管理庁『在留外国人統計』2021年6月末基準によれば、在留韓国・朝鮮人は、約44万人だ。日本に帰化した人やその子孫を含めれば、この3、4倍以上はいるだろう。

 日本語が公用語であるという明文の法律がないことを奇貨として、マイノリティの言語を公用語として認めないのは、差別だと主張しかねない。手話言語条例を先例として、とりあえず自治体を標的にして、韓国語を第二公用語として認めろと左翼活動家と一緒になって大騒ぎし、川崎市などが公用語条例を制定しそうな懸念があるのだ。

 民族とは何かについては、論者によって異なるが、共通の言語がひとつのメルクマールであることについては争いがなかろう。つまり、韓国語を第二公用語として認めることは、日本民族存亡の危機なのだ。

 この懸念が杞憂に終わることを願っている。


 なお、我が国の公用語については、以前述べた。

<追記>

 下記の記事によると、「日本では半数以上の大学が韓国語の授業を行うほどの人気となっている」そうだ。

 しかし、約半数の大学で授業が行われていないし、また、記事には「韓国語を学ぶ日本人学生は現在、10万人を超えると推計される」とあるが、2023年度の日本の学部学生数は263.3万人もいる。「人気となっている」というのは、嘘ということになる。韓国の日本関連の報道は、いつも嘘を混ぜてくるから、信用ならない。

 コリアン系日本国民の学生が単位を取りやすいために、母語を学んでいるだけではないのかと思わなくもない。


 それはともかく、Koreanは、韓国だけでなく、北朝鮮や中国の朝鮮族が用いている言語だから、朝鮮半島の地理的呼称である「朝鮮」を用いて「朝鮮語」と呼ぶのが正しい。

 記事には、「大学での授業の名称を「韓国語」に改める努力が必要だ」とある。大学入試センターや文科省に工作員を送り込むなどしたのか、単なる無知による結果なのかは定かではないが、大学入試センター試験が「朝鮮語」ではなく「韓国語」と間違った表記をしたことに味をしめた連中が大学の授業名も「韓国語」に変更しろと騒ぎ立てることだろう。


 ところで、韓国の国内外の研究機関が「22世紀に地球上から真っ先に消える国は韓国」と分析している。韓国の合計特殊出生率の低下がとどまるところを知らず、2023年は過去最低の0.72だった。しかも、日本の約10倍「毎年約2万人」が韓国籍を放棄して海外脱出をしている。

 「22世紀に地球上から真っ先に消える国」の世界における政治的・経済的・文化的な影響力は、いずれゼロになるから、朝鮮語を学んでも活用する機会がほとんどない。

 朝鮮語を学ぶことが無駄だとは言わないが、学生は、将来のためにも自己研鑽のためにも、他の言語を学んだ方が有益だ。

<追記>

 駐日韓国大使が「日本は韓国と価値を共有する国だから韓半島にしてくれてもいいではないか」と言っているそうだ。自分たちに都合が良ければ、恥も外聞もなく「用日」と言って、擦り寄ってくる。

 記事にあるように、「天皇」を「日王」と侮蔑の意味を込めて呼称しておきながら、どの口が言うてんねん。


 韓国の建国した年がいつなのかについては、韓国内で議論がある。韓国政府は、1948年だとしているから、今年で77周年ということになる。

 これに対して、李氏朝鮮は、500年以上続いており、これを前提に、我が国では、昔から「朝鮮」と呼んできた歴史がある。

 韓国人自身も、「朝鮮日報」、「朝鮮大学」などと呼称しているくせに、何故、「朝鮮半島」から「韓半島」に日本語を変えねばならないのか。内政干渉するな。


 これを譲歩したら、今度は、「日本海」を「東海」へ、ひいては「韓国海」へと変更せよと要求がエスカレートするのは火を見るよりも明らかだ。


 

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