恥晒しの総理 <追記1,2,3,4,5>

 石破総理のマナー違反については、以前述べた。

 外交の場面でマナー違反をするのではないかと心配していたら、予想を裏切らなかった。国内であれば、石破総理一人の問題にすぎないが、外交においては、日本の恥になるので、手厳しいことを言わざるを得ない。


1 ネクタイの柄

 まず、石破総理は、APECで、各国首脳の中で唯一レジメンタル(斜めストライプ柄)のネクタイを着用していた。

 以前にも述べたが、外交やビジネスの場面でレジメンタルは相応しくないとされているため、通常、無地又は小紋を着用する。

 外務省の連中は、石破総理に注意しなかったのだろうか。注意をしても聞く耳を持たないのだろう。

2 両手握手

 次に、石破総理は、APECで、各国首脳と握手したのだが、中国の習近平国家主席に対してだけ両手で握手していた。もちろん、習主席は、石破総理に対して、両手握手をしていない。


 中国万歳の朝日新聞ですら上記記事で指摘しているように、西洋において、命の恩人などに感謝の念を表するために両手握手をすることがあるが、原則として、両手握手は、相手に媚びへつらう気持ちの表れであるとされ、外交やビジネスの場面では相応しくないとされている。

 石破総理は、日中間の様々な懸案を憂慮しているかの如く、無表情で習主席と握手しているのだが、親中派の石破総理は、つい本音が出て両手握手してしまったのだろう。お辞儀をしなかっただけマシだが。

 両手握手の結果、日本は、中国よりも格下という位置付けを世界に印象付けたことになる。屈辱外交以外の何ものでもない。

 習主席は、会談の冒頭で、石破総理が、日中国交正常化を行った田中角栄首相の弟子だと言って親愛の情を示したのも無理はない。


3 遅刻

 さらに、APECで各国首脳との集合写真の撮影に間に合わずに遅刻したそうだ。前代未聞の失態。さすが「だらし内閣」の本領発揮。バイデン大統領も5分遅刻したそうだが、撮影には間に合った。

 石破総理は、フジモリ大統領の墓参りの後、事故渋滞に巻き込まれたためだそうだが、イレギュラーなことが起きても遅刻しないように時間に余裕を持たせて行動するのが常識だと思う。外務省のミスだ。


4 着席したままの握手

 APEC首脳会議が始まる直前に、他の首脳たちは、和やかにそれぞれ握手して会話を楽しみ、親睦を深めているというのに、石破総理は、一人だけ着席して、会議が始まっていないのに通訳ヘッドホンをして、書類やスマホを見ていた。「俺に関わるな!」とバリアーを張っているように見える。

 石破総理は、プラモデル、アイドル、軍事、鉄道、自動車、飛行機、カレー作りが趣味だそうで、共通の趣味の人とは話をするが、基本的には人付き合いが苦手なオタクタイプだからだろう。

 地球の裏側ペルーに向かう飛行機の中で、官僚からレクチャーを受けていたであろうから、いまさら書類等を確認する必要がないことは、他の首脳たちが書類等を見ていないことからも明らかであるし、せっかく各国首脳たちが一堂に会しているのだから、英会話ができなくても通訳を介してフランクに親睦を深めたらよいのにと思わなくもないが、石破総理の性格だから、致し方ない。

 しかし、マレーシアのアンワル首相やカナダのトルドー首相らが気を利かせて、ひとりぼっちの石破総理に敬意を表して握手を求めてきてくれたのに、石破総理は着席したままで握手をしていた。

 急に話しかけられたので、座ったまま握手してしまったのだろうが、対等な主権国家の首脳同士なので、立ち上がって握手をして敬意を表してほしかった。座ったままで握手するのは、傲岸不遜な態度だと受け取られるからだ。


5 腕組み

 ペルー大統領官邸での歓迎式典で、ペルーの人たちが民族舞踊等を披露してくれているのに、石破総理だけは腕組みをして、ふんぞり返って、つまらなそうな顔をしていた。他の首脳たちは、腕組みをしていないので、目立った。

 オタクタイプの石破総理は、自分が興味のある事柄以外は無関心なのだろう。無意識に拒否反応として腕組みをしてしまったのかも知れないし、疲労のためについ腕組みをしてしまったのかも知れない。

 理由はなんであれ、自分たちを歓迎するために、民族舞踊等を練習し、披露してくださっているのだから、せめてにこやかな顔をしたり、興味深そうな顔をしたり、隣に座っているペルーのボルアルテ大統領に質問をしたりしてほしかった。トム・クルーズだったら、ボルアルテ大統領(女性)の手を取って、一緒に踊ったかも知れない。石破総理がボルアルテ大統領と楽しそうに踊ったら、世界に配信されたことだろう。

 腕組みは、外交やビジネスの場面では、拒絶や敵対のサインなので、無作法とされている。石破総理の腕組みは、歓迎式典の主催者であるボルアルテ大統領だけでなく、ペルー国民に対する侮辱だと受け取られても仕方ない。

 国内においても、例えば、住民説明会で上座に着席した自治体職員さんが腕組みしていたら、態度が悪いと言って住民の怒りを買うわけで、海外においても同じだ。


 石破総理は、これまでも大臣として、外国訪問の経験が豊富なはずなのに、どうして無作法なのだろうかと思う一方で、どれほどお疲れであっても、皇族が和やかでエレガントな立ち居振る舞いをしてくださっていることに頭が下がる。

 成人したら自己責任だとはいえ、やはり育ちは大事だと思わざるを得ない。

 


 外交や国際交流の場では、歴史・文化・言語等の違いから誤解・不信・争いが生まれやすいから、相手への敬意とすべての国を平等に扱うために、国家間の儀礼・マナーが伝統的に形成されてきた。これがプロトコール(国際儀礼)だ。

 強行スケジュールで大変だとは思うが、ブラジルで開催されるG20では、日本のためにプロトコール(国際儀礼)を守って汚名返上してほしいものだ。


 なお、「お前は、外交も国際ビジネスもしたことがないくせに、偉そうなことを言うな!」とお叱りを受けそうだ。

 プロトコール(国際儀礼)をまとめた分厚い箱入りの本を持っていたのだが、外交官になりたいという受験生にあげてしまったので、上記のマナーについて、いちいち典拠を示すことができないのが残念だ。

 しかし、この本は、既読だし、また、戦前に外務省に勤め、戦後は商社マンだった伯父や、精密機械メーカーの重役を経てメーカー兼商社を経営していた父から国際ビジネスマナーを教えられていたので、間違ってはいないと思う。

 もし間違っている点があったら、石破総理に謝罪しなければならないので、ご教授いただけたら幸いだ。

 ※  前駐豪大使である山上信吾氏も、私と同じことを述べていたので、やはり間違っていなかったようだ。


<追記>

 G20で韓国の尹大統領の通訳がレッドカーペットを歩く大統領の前後を歩いたとして、ブラジル側の警備員と揉み合いになる失態を犯したそうだ。英国のテレビ局が生放送していた。

 韓国側の説明は、国内向けに韓国及び大統領のメンツを守るために、いつも通りの嘘で、被害者コスプレをしているにすぎないと思われる。

 というのは、プロトコール(国際儀礼)上、レッドカーペットを歩けるのは要人のみであって、通訳が歩けるわけがないからだ。

 

 このように、プロトコール(国際儀礼)を知らないと、世界中に恥を晒すので、外務省は、石破総理をはじめとする政府要人にきちんとレクチャーし、これを守らせるようにしてほしい。


<追記>

 批判をしておいてあれだが、共同通信などが英語で日本の恥をわざわざ海外に向けて配信するのはやめてほしいものだ。

<追記>

 老婆心ながら、附言する。プロトコールを騙るマナー教室が乱立し、多数の書籍も販売されているようだ。はっきり言って氏素性も分からぬ胡散臭い講師ばかりで、高額な受講料を巻き上げる詐欺商法。外務省儀典官室でプロトコールを担当していた元外交官の講師なんて一人もいない。

 上昇志向だけは異常に高く、マナーやエチケットを知らぬことが劣等感となっている受講者がカモにされているわけで、どっちもどっちだが、関わらないようにするのが一番だ。


<追記>

 石破総理は、次のように述べたそうだ(下線:久保)。


「粗探しと言ったらいけませんね。何て言ったらいいんでしょう。もう三百六十度、気を使わないと、この仕事は勤まりませんよってことですね」

「笑顔は作るなとか、こっちから歩み寄るな、とかね。でも、両方が歩み寄らないと距離なんか縮まらない。両手で手を握りに行ったから屈辱外交だとか、本当そうなんですか。外交マナーってそんなもんですか

「媚びてると言われるなら、以後改めますとしか言いようがないわね」


 外交マナーってそんなもんです、と答えるしかない。というか、何度も大臣を務めながら、こんな初歩的なことも知らずに総理になりたいと言い続けてきたのか、恥を知れ、と言ってやりたい。

 国を代表しているという自覚がなく、反省しているようで反省していない。これが反省文だったら、書き直しを命じられるレベルだ。これだから、誰も親切に注意しなくなるのだろう。


<追記>

 石破総理は、信仰しているプロテスタント教会「富士見町教会」を訪れ、礼拝したそうだ。

 この富士見町教会が所属する日本基督教団は、大韓国基督教会と密接な関係があり、慰安婦団体、天皇制反対の団体が集うとして有名な西早稲田2-3-18AVACOビルに事務局があるそうだ。


 何を信仰しようが個人の自由だが、石破氏が靖国神社に参拝しなかったり、女系天皇肯定論者であったり、夫婦別姓肯定論者であったり、同性婚肯定論者であったりするのも、どうやらこのあたりに理由がありそうだ。


<追記5>

 1月6日に伊勢神宮へ参拝した石破茂首相は、またもやマナー違反をしたのだそうだ。

 首相をはじめ閣僚一行の参拝は、一般参拝よりも厳粛な御正殿に近い「御垣内(みかきうち)」で行うのが慣例だそうで、御垣内に入る際と出るときは一礼をするのがマナーなのだという。

 これまでも石破首相は、閣僚として参拝し、このマナーを知っているだろうに、一礼しなかったそうだ。もともと神道を信じていないのだから、礼を尽くす気がないのだろう。

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