知事が自腹でやればいい <追記1,2,3,4,5>

 奈良県の山下真知事(日本維新の会)が2月、韓国の忠清南道の知事と東京で協議したことがきっかけで、奈良県は、日韓国交正常化60周年と、忠清南道との友好提携15周年を見据えた文化交流イベントとして、2億7千万円の事業費をかけてK-POPアーティストの無料コンサートを開催するそうだ。

 忠清南道と言えば、対馬の観音寺から盗まれた仏像を返還しない浮石寺があるところだ。

 忠清南道は、日本から盗んだシャインマスカットやイチゴの産地としても有名だ。忠清南道農業技術院いちご研究所は、日本の「レッドパール」を親とする品種「ソルヒャン(설향、雪香)」を勝手に育成し、韓国に広めた張本人だ。

 忠清南道親日象徴物審議委員会チョ・チョルギ委員長は、「昨年、日本は歴史的反省をせず韓国に対する輸出規制、ホワイトリストからの排除などを強行した」と述べた上で、「今後、委員会で公共の場で使用される日本帝国主義の象徴物を審議・制限し、地域社会の公共秩序の維持と後世に対する正しい歴史認識の確立に貢献するように努力する」と述べた。

 忠清南道教育庁は、道内の小中学校・高校29校に掲示されていた日本人校長の写真や日章旗、刀を差した日本人教師の写真を撤去した。日帝残滓の清算が理由だ。


 熊本県も、忠清南道と姉妹提携をしているそうだ。


 忠清南道と親善を図るべき理由が皆無なのだが。



<追記1>

 山下知事は、次のように弁明している。「お金のない日本の若者」って、ずいぶん失礼な物言いだ。「お金のない日本の若者」は、K-POP好きなのか。

 それはともかく、歴史の勉強をやり直せと思わざるを得ない。『日本書紀』すら読んでいないなんて、日本人なのか?

 既に滅亡した百済と1948年に建国された韓国は、遺伝的・人種的にも文化的にも歴史的にも全く異なり、無関係だ。百済は、日本の属国で、日本に朝貢し、王子を人質として日本に差し出していた。百済の渡来人がすぐに日本に同化できたのは、百済の公用語が日本語だったからだ。漢字や儒教を伝えたとされる王仁は、漢人であって、韓国人とは無関係だ。百済救援のために、海を渡って大軍を送ることができた日本の方が経済的にも優れた先進国だったことも分からぬようだ。支那文明と日本文明の狭間にあった朝鮮半島において、その覇権を巡って文明の衝突が起きたのが白村江の戦いなのだ。

 百歩譲って、奈良県と忠清南道が交流すべきだとしても、なぜK-POPなのか。「交流」と言う以上、忠清南道がJ-POPのイベントを実施するのか。騒音による奈良公園の鹿への悪影響も心配される。くだらないK-POPイベントをやりたければ、知事が自腹でやれ。「お金のない日本の若者」とは異なり、お金のある山下知事だったら、2億7千万円ぐらいポケットマネーで出せるだろう。


 「奈良県が来年10月に開催を予定している日韓国交正常化60周年及び奈良県と忠清南道の友好提携15周年を記念する音楽交流イベントに対し、様々なご意見を頂戴しておりますので、その背景事情を説明させていただきます。  

 奈良県は西暦6~7世紀の飛鳥時代から、現在の韓国・忠清南道に存在した百済という国と交流がありました。唐と新羅の連合軍が百済を滅ぼそうとしたとき、百済が敗北することで日本が唐や新羅に侵略されるのではないかと恐れた当時の大和朝廷は、西暦663年百済に兵を送り、百済と共に唐・新羅連合軍と戦いましたが、敗れました(白村江の戦い)。その後、敗れた百済から多くの渡来人が日本に来て、漢字や儒教、機織り、造船などの文化や技術を日本に伝えました。  

 こうした歴史的な経緯から2011年、奈良県と忠清南道は友好提携をし、これまで交流を続けてきました。そうした中で来年の音楽交流イベントの話が持ち上がりました。当初は、有料での開催を計画しましたが、国際的な友好親善という趣旨から無料の方が適切であり、その方がかえって多くの支援も得られるだろうということになりました。そして、忠清南道側がアーティストの派遣費用を負担し、奈良県側が会場設営や警備の費用を負担することになりました。億単位の費用はかかるものの、お金のない日本の若者も大好きなK-POPアーティストに生で接することができ、これから両国の親善を担っていく世代同士の交流を深められる。そうしたお金に代え難い価値が生み出されると判断しました。  

 日本がロシアや北朝鮮と対峙していくうえで日米韓3国の協力は欠かせません。日韓両国の首相や大統領が誰になろうとも、日韓関係を良好に保つには、地方間や民間の交流は重要であり、両国政府もこれを後押ししています。663年の白村江の戦いから続く、奈良県と忠清南道の絆をさらに深めることはこの一環であり、高い安いという次元だけで考えるべきではありません。本県の本イベント開催の趣旨をご理解ただければ幸いです。なお、今後、企業等の協賛を確保したり、ボランティアを募ったりして、奈良県の負担する費用を少なくする努力はしていきます。」

<追記2>

 山下知事は、費用対効果を理由に、天平祭を廃止した。


 ところが、奈良県議の永田恒氏によると、「天平祭の費用は年間3回の開催で合計1億3300万円。K-POPライブは、その2倍以上かかることになります。動員数は、天平祭が去年11万7500人だったのに対して、K-POPは9000人の見込みです。これはどう考えても費用対効果という意味においても天平祭でしょうと」

 また、山下知事が推進するメガソーラーが古墳の周りを取り囲み、景観を台無しにしている。

 さらに、山下知事が生駒市長時代に在日外国人に住民投票権を認めた。

 これらの事実に鑑みると、山下知事は、日本文化・歴史に対する敬意に乏しく、在日外国人を何よりも思いやる人柄のようだ。「類は友を呼ぶ」と言うが、維新の会にふさわしい人物と言えよう。


<追記3>

 「知事案件です。知事は昨年訪韓し、忠清南道の知事と面談しています。今年は向こうの知事も来日し、東京で面談している。そうした中で、無料コンサートを依頼され、安請け合いで“わかりました”と深く検討せずに返事をしてしまったと見られています」

 しかし、いざ交渉が始まると、 「韓国側は細かい条件を付けてきました。ステージは高規格なものにしてほしい、レーザー照明はこれ以上のものにしてほしい、などといった具合に。その条件があまりに多過ぎて、費用が膨れ上がってしまった」

 交渉過程で奈良県側の要求をきちんと伝えればよいのに、安請け合いした己の面子を守るために、唯々諾々したわけか。

<追記4>

<追記5>

 「奈良県は24日、10月に予定する韓国・忠清南道との日韓交流行事について、当初総額2億7000万以上とした県負担額を3000万円まで圧縮する案を示した。屋外ではなく屋内での開催が前提となる。」

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