所変われば品変わる 2

 下記の記事によると、「2025年04月04日、韓国の憲法裁判所が尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の弾劾訴追について合憲と認めました。これによって、尹錫悦(ユン・ソギョル)さんは大統領職から即時罷免。」

 最大野党『共に民主党』の党首・李在明(イ・ジェミョン)氏が緊急声明を発表した。その中で、李氏は、この罷免を「偉大なる光の革命」と呼び、「世界の歴史において、非武装の市民の力で平和的に無道な権力を打倒した例は、大韓民国だけです。 ローソク革命に続くこの光の革命によって、わが国の国民はこの地の民主主義を劇的に蘇らせました。 世界は大韓民国を再評価し、「K-民主主義」の力を羨望するようになるでしょう。」と自画自賛している。

 このように「ローソク革命」(朴槿恵大統領に退陣を求めてローソクを持った大規模なデモが発生した。)や今回の「偉大なる光の革命」を根拠に、韓国の民主政は世界の模範、韓国は民主主義先進国民主主義強国と主張して、政権交代が進まない日本は、民主主義後進国だと蔑む論調が韓国で目立っている。


 ハゲ山だらけで、コーリャンなどの雑穀しか食べるものがなく、街道がなく、貨幣がなくて物々交換するしかないため、商業が発達せず、染料・針・水車・車輪・桶等を作ることすらもできず、衛生観念が皆無で、粗末な竪穴式住居に住む自国民のほとんどを奴隷にしていた李氏朝鮮は、清国の属国であるにもかかわらず、「小中華」(朝鮮こそが支那の儒教の伝統を正当に継承した文明国である。)を自称して、清国や日本を蛮族呼ばわりしていただけに、今でも「易姓革命」(天子は、天命によって決まるが、天子の徳がなくなれば天命が改まり別の姓の天子が選ばれるという、臣民が天子にかわって権力の座につくことを正当化する政治思想。)の考え方が根強く残っていて、革命こそが民主政だと勘違いしているのだろうか。


 韓国が国内向けに自画自賛するのは勝手だが、歴代大統領が刑務所行きになる韓国に「民主主義後進国」呼ばわりされるのは、片腹痛い。

 「英経済誌エコノミストの調査部門EIUがこのほど発表した2024年の民主主義指数で、日本は前年と同じ世界16位だった。」韓国は、32位(前年22位)だ。「井の中の蛙大海を知らず」だ。

 さて、今日、韓国大統領選が実施されるのだが、下記の記事によると、米国の国際選挙監視団(U.S. Election Monitoring Delegation)は、「韓国の投票システムは手続きの透明性が保障されていない。有権者は常に疑問を投げかけてきたが、政府と中央選挙管理委員会は閉鎖的な態度を変えないため制度に対する信頼性は低い。今後は変化が必要だ」と強調し、シカゴ大学政治学博士ブラッドリー・テイアー氏は、「個人的な見解としては韓国の選挙制度は10点満点の3-4点レベルと考える。これは北朝鮮やジンバブエよりはましだが、民主主義国家としての信頼性は非常に低い」と述べたそうだ。

 韓国は、1948年8月15日に建国された。1987年に憲法が改正されて、国民の直接選挙による大統領選挙が始まったのだが、それまでは軍事独裁体制であり、現在も公正な選挙すらできない前近代国家が隣にあるのは、甚だ迷惑だ。



源法律研修所

自治体職員研修の専門機関「源法律研修所」の公式ホームページ