いつまで働かせるのか

 日本では50歳→55歳→60歳→65歳と定年年齢が引き上げられてきた。生涯現役社会が推奨されてもいる。

 我が国では、一生修行だという勤勉の思想が伝統になっており、これが独自の日本資本主義の精神を形作っているため、定年年齢の引き上げ自体にさほど抵抗感がない。


 ところが、キリスト教では、労働は罰であるため、定年年齢の引き上げには抵抗感が強いようだ。もちろん肉体的にも辛い。


 下記の記事によると、「5月22日、デンマーク議会(一院制)は賛成81票、反対21票で「70歳定年」を可決した。1971年生まれの人から適用され、2030年に68歳、2035年に69歳、2040年に70歳に段階的に引き上げられる。これでデンマークの定年は欧州で最も高い年齢となる。」

 定年は、公的年金制度と連動しており、高齢化に伴って、2070年までに年金支給年齢が74歳になる可能性もあるらしい。

 我が国も他人事ではない。


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