自衛的措置としての先制攻撃 <追記>

 イスラエルがイランの核関連施設などを先制攻撃した。

 下記の記事によると、「イスラエルのネタニヤフ首相は、攻撃はイランによる核兵器開発の阻止に向けた「自衛措置だ」と主張。「脅威が取り除かれるまで続ける」として、今後も攻撃を継続する可能性を示唆した。」

 以前も述べたと思うが、北朝鮮が核兵器を開発していることが発覚した段階で、米国は、自衛的措置として先制攻撃して、核の脅威を潰しておくべきだったし、米国がこれを実施しないのであれば、我が国がこれを実施すべきだった。

 米国及び日本の優柔不断が、核ミサイルで武装した独裁国家北朝鮮を生んだのだ。


 イスラエルは、これを見ていた。米国が動かないのであれば、自らを防衛するため、イランの核兵器開発を潰そうとしたのだ。極めて理性的で賢明な判断だ。


 これに対して、「岩屋毅外相は13日の記者会見で、イスラエルによるイランへの先制攻撃について「事態をエスカレートする行動を強く非難する」と述べた。

 愚かなコメントだ。我が国は、中東の石油に依存しており、米英はイスラエル寄りなのだから、当たり障りのないように「事態の沈静化を希望する」とでもコメントしておけばよいものを「強く非難」したら、日本の自衛的措置の範囲を狭めてしまうではないか。国益に反することばかりする無能な大臣だ。


<追記>

 米国の弱腰については、CNNが述べている。

 これに対して、腐っても鯛。フランスのマクロン大統領は、「イランの核開発は「核エンジンが製造可能な重要段階」に近づいていたとして、イスラエルの自衛権を支持したイランがイスラエルを報復攻撃した場合、ランスは「防衛作戦に参加する」用意があるとも述べた。」そうだ(太字:久保)。

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