変質者をふるいにかけろ

 下記の記事によると、「女子児童の下着を盗撮し、画像などをSNSのグループチャットで共有したとして、小学校の教諭2人が性的姿態撮影処罰法違反の疑いで逮捕された事件で、グループには10人近くが参加していたことが捜査関係者への取材でわかった。」

 教師による児童への性的事件が後を絶たない。ということは、これまでの教員採用試験がまったく役に立っておらず、教員の適性を欠く変質者がすり抜けて合格採用されていることを意味する。


 この点、平成25年(2013年)、山梨県や山形県などの少なくとも4自治体で性的指向や宗教観を問う設問が含まれる心理テスト(適性検査)が実施された。

 この心理テストは、1943年、アメリカで開発された「ミネソタ多面的人格目録検査(MMPI)」で、精神疾患の有無を判定するためのものだそうだ。

 心を病む教員が多いことから、この心理テストが教員採用試験に用いられたようで、性的指向や宗教観を問う設問を削除して実施した自治体もあったらしい。

 82年前に開発された「ミネソタ多面的人格目録検査(MMPI)」がどれだけの精度があるのか、これに代わる最新の心理テストがあるのか等については、門外漢なので、分からないが、少なくとも教員採用試験の最終面接受験生については、性的指向・性的嗜好を検査する必要があるのではないか。


 受験生の性的指向・性的嗜好が思想・良心の自由や自己決定権に含まれるのかについては、別途検討する余地があるが、少なくともプライバシー権に含まれることについては、異存あるまい。


 しかし、人権といえども、絶対無制約ではない。「公共の福祉」による制約を受けるのだ。

 毎年、教員による児童への性的事件が頻発している以上、児童の安全や教育を受ける権利等を守るため、性的指向・性的嗜好を検査することは、必要最小限度の制約として許されるのではなかろうか。


 義務教育は、保護者の義務だ。保護者は、学校・教員を信頼して我が子を預けるしかないからこそ、保護者は、怒りの声を上げるべきだ。

 保護者が守らずして誰が我が子を守るというのか。「自分の子が被害者でなくてよかった」で済ませるのではなく、保護者がこの問題を自分の身に引き付けて怒りの声を上げ、世論を動かすしか我が子を守れないのだ。





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