2020.12.23 22:38金子堅太郎先生 今日は、クリスマス・イブ。クリスチャン以外の人は、独り静かに、キリスト教よりも遥かに古い日本のお国柄に思いを致すのも一興ではなかろうか。 そこで、金子堅太郎(かねこ けんたろう)先生のお話をしようと思う。
2020.12.20 21:00帰化許可の取消 衆議院の質問答弁情報を見ていたら、マスコミが一切報道していないものがあったので、備忘録として載せておこうと思う。 立憲民主党の松原仁衆議院議員の「第203回国会 60 外国工作員による不正な帰化の取消に関する質問主意書」と答弁書
2020.12.12 20:55百姓 内閣官房参与の高橋洋一嘉悦大学教授がEテレ売却論を主張したそうで、話題になっている。この議論に立ち入るつもりはないが、Eテレの低俗化には、心底辟易(へきえき)している。くだらぬ芸能人の出演が増え、民放のバラエティ番組かと見紛うばかりだ。 昔のEテレには、世界初の教育専門チャンネルらしい良質な番組もあった。例えば、東方学院院長の中村元(はじめ)先生を知ったのは、Eテレ(当時は教育テレビ)の『こころの時代』だった(現在の『こころの時代』は、宗教臭くて見ていない。)。 当初は、恥ずかしながら中村先生のお名前の読み方すら存じ上げなかったけれども、穏やかな人柄で、柔和な表情と豊かな学識に裏付けられた平易な語り口に魅せられて、テレビの前で自然と正座をしながら、中...
2020.12.01 23:00小林虎三郎先生 越後長岡藩の藩士小林虎三郎先生は、佐久間象山先生の下で学問を修め、吉田松陰(寅次郎)先生と「二虎」と並び称されるほどの英才であり、象山先生をして「事を天下に為すものは吉田松蔭、我が子の教育を託すものは小林虎三郎」と言わしめるほどであった。 小林先生の名声は、昭和18年に作家山本有三氏によって戯曲化された『米百俵』(新潮文庫)により、今日まで伝わっている。 かいつまんで言うと、戊辰(ぼしん)戦争で敗れた長岡藩は、焼け野原となり、維新政府により禄高を従前の7万4千石から2万4千石へと減らされた結果、実質的に6割減収。そのため、藩士たちは、その日の糧を得ることもままならぬほど困窮していた。この窮状を救わんと、長岡藩の支藩(分家)から米百俵が贈られることにな...