2019.05.23 00:02法と権利生徒 先生、ちょっと質問があるのですが、よろしいでしょうか?老(law)先生 なんじゃね。生徒 先週の授業で、国民の権利利益の保護を目的とする訴訟を主観訴訟というのに対して、法秩序の維持を目的とする訴訟を客観訴訟といい、主観訴訟は、裁判所の本来の仕事(「法律上の争訟」)だが、客観訴訟は、裁判所本来の仕事ではなく、法律に特に定めがある場合に限って、例外的に裁判所の仕事になるんだ(裁判所法第3条第1項)と教えていただきました。老先生 うむ。平たく言えば、「代金を払ってくれないんだ!助けて!」・「借金を返してくれないんだ!助けて!」という風に、自分の権利利益が侵害され又は侵害されそうだから「ひどい!助けてくれ!」と訴えるのが主観訴訟で、「市役所が裏金をプール...
2019.05.19 07:09法令の「施行」の読み方としては、「しこう」、「せぎょう」又は「せこう」のいずれが正しいのか? 我が国に仏教と共に漢字がもたらされた際の音読みは、呉音(ごおん)であったが、その後、遣隋使・遣唐使が帰国して漢音がもたらされたことから、漢字の音読みが混乱した。 そこで、延暦11年(792年)、桓武天皇は、「勅。明経之徒、不可習呉音。発声誦読、既致訛謬。熟習漢音。」という漢音奨励の勅を出して、漢音で統一するよう努められた。 勅(ちょく)す。明経(めいけい)の徒(と)は、呉音を習うべからず。発声・誦読(しょうどく)は、すでに訛謬(かびゅう)に致(いた)せり。漢音を習熟せよ。(読み下し文:久保。) みことのりする。論語や孝経などの経書(けいしょ)を学ぶ者は、呉音を習ってはならない。発声や声を出して本を読むことが、(呉音によって)あやまりになってしまった。...