お年玉=御年魂

 「お年玉」という言葉は、法律にも使われている。年賀はがきに関する法律である「お年玉付郵便葉書等に関する法律」だ。

 この法律には、「お年玉」の定義規定が置かれていないので、日常用語と同じ意味で用いられている。

 ここに「お年玉」(御年玉)とは、「新年を祝ってする贈り物。現在では、おもに子供や使用人などにおくる金品をいう」(『精選版日本国語大辞典』小学館)。


 この「お年玉」の由来については、政府広報オンラインの「VOL.199 JANUARY 2025 [NEW YEAR'S ISSUE 2025] CELEBRATING A BRIGHT NEW YEAR IN JAPAN 日本の正月文化の起源と意味」という記事が詳しい。

 このように我が国の「お年玉」は、稲作と密接不可分の関係にある。ジャポニカ米は、中国雲南省からラオス、タイ、ミャンマーなどの山岳地帯が原産だから、「お年玉」は、支那(シナ。chinaの地理的呼称)由来なのかと思って調べてみたら、支那では、正月に渡すお金のことを「压岁钱 ya sui qian」といい、祟りから子供を守るためらしいから、稲作や日本の「お年玉」とは無関係のようだ。

 ちなみに韓国では、朝鮮半島から日本に水稲栽培が伝わったとまことしやかに言われているが、真っ赤な嘘だ。寒冷地である朝鮮半島で水稲栽培が始まったのは、日韓併合後であって、日本で品種改良された寒さに強いジャポニカ米を日本の指導と技術支援のもとに稲作が行われたからだ。

 韓国では、日本酒、甘酒、餅も、韓国が起源で、韓国から日本に伝わったと言われているが、これも嘘。朝鮮には、水稲栽培はもちろん、蒸す技術・文化もなければ(朝鮮は、現代に至るまで木を曲げる技術がないので、蒸籠(せいろ)や桶もなかった。)、米麹(こめこうじ)も臼(うす)も杵(きね)もなかったのに、息を吐くように嘘を言う連中だ。麹菌は、日本にしかいない日本の特産であって、「国菌」に認定されている。純粋培養した麹菌を製造販売する種麹屋が室町時代からあることすら知らぬのだろう。

 以前見た「韓国伝統の餅つき」と称する動画(消されていた。)では、舗装されていない地面の上にベニヤ板を敷いて、その上に乗せた餅米をただの棒切れで突いていたが、仮にうまく餅がつけたとしても、砂やほこりだらけだろう。笑

 下記の写真を見ると、一応、杵らしき物(杵ではなく、木槌(きずち)・木製ハンマーだと思う。)を使っているが、一人で杵を持つことも、合いの手を入れることも知らぬようだ。ベニヤ板からは卒業したようだが、いまだに臼を知らぬらしい。

 なんでもかんでもパクって起源を主張するが、いずれも中途半端。他国の文化を真似して、韓国風にアレンジしたことを素直に認めるならば、どこの国もしていることなので、知的財産権を侵害しない限り、問題はないが、嘘をついて起源を主張しマウントを取ろうとするから、各国と無駄な争いを起こすのだ。どういう精神構造をしているのやら。


 馬鹿な連中の話は、これぐらいにして、話を戻すと、ラオスなどと同じメコン河周辺国であるベトナムには、「お年玉」の風習があるそうだ。

 ベトナム語で「お年玉」は、北部では「ムントゥオイ(Mừng tuổi)」、南部では「リーシー(Lì xì)」と呼ばれ、年齢に関係なく、贈られるらしい。新年に贈るお金は「幸運のお金」とされ、「贈る側と受け取る側の両方に幸運をもたらす」と考えられているそうだから、日本の「お年玉」とは異なる。

 生物学では、起源の異なる生物に由来する器官や形態が進化の結果互いに似てくる現象をConvergence収斂(しゅうれん)進化という。

 支那やベトナムに日本の「お年玉」と似た文化があるのは、収斂進化にすぎず、年神様や御年魂の信仰が古来から日本にあって、それが稲作文化と結びついて「お年玉」になったと考えるのが無難なようだ。


cf.お年玉付郵便葉書等に関する法律(昭和二十四年法律第二百二十四号)

(お年玉付郵便葉書等の発行) 

第一条  日本郵便株式会社(以下「会社」という。)は、年始その他特別の時季の通信に併せて、くじ引によりお年玉等として金品を贈るくじ引番号付きの郵便葉書又は郵便切手(以下「お年玉付郵便葉書等」という。)を発行することができる。 

2  前項の金品の単価は、同項の郵便葉書の料額印面又は同項の郵便切手に表された金額の五千倍に相当する額を超えてはならず、その総価額は、お年玉付郵便葉書等の発行総額の百分の五に相当する額を超えてはならない。

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