蛸は身を食う

 東京都の杉並区が、公営住宅に入居できなかった世帯に、代わりに民間住宅に入居する家賃を補助する施策を実施するそうで、年間30万円の家賃助成が最大2年まで受けられるだけでなく、引越し費用まで助成してくれるという。

 「区営住宅の抽選に落選したひとり親世帯と子どもが3人以上の世帯が対象。年間30万円の助成が最大2年まで受けられる。 また、低所得者の中で転居費用が捻出できない区民を対象に、単身世帯で15万円、2人以上の世帯で20万円をそれぞれ助成する仕組みもつくる。」

 一定の制限を設けているので、低所得者が杉並区へドッと押し寄せることはなかろうが、公営住宅が少ない東京都において、子育て中のひとり親世帯にとって、子育て支援策にも力を入れている杉並区が魅力的に映ることは間違いない。


 このような社会主義政策・施策を推し進める岸本聡子杉並区長ってどんな人かと思って調べてみたら、立憲民主党、日本共産党、れいわ新選組、社民党、杉並・生活者ネットワーク、緑の党グリーンズジャパン、新社会党などの推薦を得て立候補し、2022年に杉並区長に当選したコチコチの左翼活動家だった。やっぱり。。。杉並区は、同性カップルらを認めるパートナーシップ制度を含む「性の多様性尊重条例」を制定しており、すっかり左傾化している。


 次々に社会主義政策・施策を実施すると、「蛸は身を食う」(蛸は空腹になると自分の足を食うことから、自分の財産を食い潰してしまうという意味だ。)ことになりかねない。

 かつて福祉ばら撒きをやって大赤字にし、赤字団体転落の危機を招いた美濃部都政の二の舞にならなきゃいいけど、杉並区民が選んだんだから、自業自得だが。



 

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