先ほど、タバコを吸いながら、テレビを付けたら、ジャンケンは、日本の発明だと説明されていた。
平安時代に支那(シナ。chinaの地理的呼称。)から「虫拳(むしけん)」という三すくみの遊び(人差し指が蛇、親指がカエル、小指がなめくじ)が入ってきて、その後、日本で独自に進化してジャンケンになったそうだ。
江戸時代には、「石拳(じゃくけん)」と呼ばれ、子どもたちが遊ぶ姿が浮世絵にもなっていた。この「石拳」がなまって「ジャンケン」と呼ばれるようになったそうだ。
そして、明治になって、日本からアメリカへ伝わって、RPS(Rock-Paper-Scissors)と呼ばれ、普及したそうだ。
ジャンケンについては、下記のサイトが詳しい。
海外のジャンケンに似た遊びについては、堺市国際部アセアン交流推進室が作成したPDFが詳しい。
さて、国の法令で「ジャンケン」・「じゃんけん」という言葉を用いたものはないが、「ジャンケン」という言葉を用いた条例が一つだけある。
熊本県のあさぎり町の「球磨焼酎は、ガラとチョクで盃を交わしながら飲み、球磨拳を楽しみ、食べ物は「ごちそうさん」の感謝の心と「もったいない」の精神で、胃袋に消費することを推進する条例 (平成26年3月17日 条例第42号)」だ。
いやはやなんとも凄い題名だ!苦笑
この条例の第2条第5号の「球磨拳」(くまけん)の定義規定の中に「ジャンケンに似た」という表現が出てくる。
条例ではないが、岐阜県の土岐市(ときし)の「土岐市郵便入札実施要綱 (令和3年3月30日告示第45号)」は、もっと面白い!!
土岐市では、土岐市契約規則(昭和40年1月21日規則第1号)第20条の3第1項で「郵便による入札」が認められており、同条第2項で「郵便入札の手続きその他必要な事項は、市長が別に定めるものとする。」とされている。
これを受けて制定されたのが「土岐市郵便入札実施要綱 (令和3年3月30日告示第45号)」だ。
この要綱第10条は、「FAXによるじゃんけん」で落札者を決定する旨を定めているのだ!
「FAXによるじゃんけん」なんて見たことも聞いたこともないが、グー・チョキ・パーと文字を書くのだろうか、それとも絵を描くのだろうか?
同じ時間に同じFAX番号にFAXしたら、つながらないだろうし、どちらかが後出しジャンケンになりそうだけど、大丈夫なん?
cf.土岐市郵便入札実施要綱 (令和3年3月30日告示第45号)
(じゃんけんによる落札者の決定)
第10条 落札となるべき価格と同一価格の入札をした入札者が2者以上あるときは、当該入札者にFAXによるじゃんけんをさせて落札者を決定しなければならない。
以前、お話しした「くじ」といい、「ジャンケン」といい、法令の中には、他にも面白いネタが眠っていそうだ♪
0コメント