世界の笑いもの

 自軍の作戦を有利に進めるために、敵の情報を収集する活動を「偵察」という。偵察には、密かに行う「隠密偵察」と、敵と交戦して反撃の規模や方法等から情報を収集する「威力偵察」がある。


 7月26日夜に佐賀県の九州電力玄海原発の上空にドローンと見られる光る物体3つが侵入した、と27日原子力規制委員会が発表した。

 2時間ほど敷地内にあり、その後、敷地外に出て行ったという。


 日本UAS産業振興協議会・千田泰弘 副理事長は、 「2時間飛ぶというのは、とても今の市場で手に入るドローンではない。」と述べている。

 つまり、悪ガキどものイタズラではないということだ。


 長時間飛行していることから、おそらく固定翼型ドローンであると考えられ、外国軍による「偵察」だと考えると辻褄が合う。

 わざわざ発光させて飛行していることから、「隠密偵察」ではなく、敵の出方を窺う「威力偵察」だと思われる。


 警察が配備している「原発特別警備部隊」は、指を咥えたままでドローンを見上げていたらしい。

 敵を撃退する手段があるが、「敵に手の内を明かすな!」と厳命が下っていたため、何もしなかったというのであればよいのだが、そうでなければ、情けない。

 以前、このブログで紹介したイスラエル企業Smart Shooterが開発したAI自動照準付き小銃用「スマートスコープ」SMASH 2000L(3000)が暗視スコープの役目も果たすのかどうかについては、未確認だが、これを「原発特別警備部隊」に配備してほしいものだ。

 玄海原発に一番近い外国は、韓国だが、艦船又は潜水艦で海上からドローンを飛ばした可能性もある。

 自衛隊等が調査しているだろう。


 なんにせよ外国軍のドローンが迎撃されることなく、我が国のレーダー監視網をすり抜けて、よりにもよって原発に侵入して2時間も発光しながら飛行し続けたわけで、世界中から笑いものにされること請け合いだ。



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