信用してはならない国 <追記>

 先日、蒋介石の言葉を引いて、中国の「抗日戦争勝利記念日」(9月3日)が嘘であることを述べた。

 ハドソン研究所が発表した『中国の第二次大戦での勝利パレードは究極のフィクション』という報告書も、同じ見解だ。

 中華人民共和国が建国されたのは、戦後の1949年10月1日なのに、中国は、戦勝国として国連常任理事国になっている。

 中国を戦勝国として国連常任理事国にした米国をはじめとする連合国の責任は、極めて重い。ハドソン研究所が上記のような報告書を発表したことは、少しずつ歴史認識が改善されつつあることを表しており、今後もこの傾向が続くことを期待したい。


 我が国政府は、諸外国に対して、9月3日に北京市で実施される抗日戦争勝利80周年記念の軍事パレードに参列しないよう外交ルートで呼びかけた。

 それにもかかわらず、抗日戦争勝利80周年記念の軍事パレードに参列する諸外国は、次の通りだ。これらの国を決して信用してはならない。

 例年参列していたドイツやフランスは、ウクライナに配慮して、今回参列を見送ったにすぎない。

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〇ロシアのプーチン大統領 

〇北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記 

〇カンボジアのシハモニ国王 

〇ベトナムのルオン・クオン国家主席 

〇ラオスのトンルン国家主席 

〇インドネシアのプラボウォ大統領 

〇マレーシアのアンワル首相 

〇モンゴルのフレルスフ大統領 

〇パキスタンのシャリフ首相 

〇ネパールのオリ首相 

〇モルディブのムイズ大統領 

〇カザフスタンのトカエフ大統領 

〇ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領 

〇タジキスタンのラフモン大統領 

〇キルギスのジャパロフ大統領

〇トルクメニスタンのベルドイムハメドフ大統領

〇ベラルーシのルカシェンコ大統領 

〇アゼルバイジャンのアリエフ大統領 

〇アルメニアのパシニャン首相 

〇イランのペゼシュキアン大統領

〇コンゴ共和国のサスヌゲソ大統領

〇ジンバブエのムナンガグワ大統領 

〇セルビアのブチッチ大統領 

〇スロバキアのフィツォ首相 

〇キューバのディアスカネル大統領 

〇ミャンマーのミンアウンフライン国軍総司令官

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<追記>

 昭和26年(1951年)9月8日、サンフランシスコ講和会議で締結された第二次世界大戦の連合国(48か国)と日本の講和条約をサンフランシスコ平和条約という。

 昭和27年(1952年)4月28日にサンフランシスコ平和条約の発効により、国際法上、連合国(ソ連、中華人民共和国、中華民国、インド、ビルマを除く。)との戦争状態が終結した。


 ところが、8月18日、中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は、「サンフランシスコ平和条約は米国が第2次大戦後に一部の国を糾合し中華人民共和国とソ連を排除する形で日本と単独講和を結んだ違法かつ無効な文書だと指摘、台湾が中国に帰属する歴史的、法的事実に疑いの余地はない」と表明した。

 サンフランシスコ平和条約が違法かつ無効ならば、今も交戦状態が続いていることになるだけでなく、同条約により日本が独立を承認した朝鮮、放棄した台湾・澎湖諸島、南樺太・千島列島は、現在も日本の領土になるのだが。。。中国は、アホなのか?


 「一部の国を糾合し」とあるが、前述したように、日本とサンフランシスコ平和条約を締結した連合国は、48か国であるのに対して、署名しなかった連合国は、5か国にすぎない。


 サンフランシスコ講和会議に、米国は中華民国(台湾)の代表を招聘しようとしたが、ソ連と英国が中華人民共和国(中国)を承認していたので、どちらを招聘すべきかが問題になり、結局、どちらも招聘しなかった。これは、連合国側の内輪揉めであって、日本に関わりがない。


 ソ連は、講和会議に参加していたが、中国が参加していないこと、沖縄と小笠原諸島に米軍が駐留することに反対して、サンフランシスコ平和条約に署名しなかっただけであって、中国が主張するようなソ連を排除する形で行われたわけではない。


 中国は、見え透いた嘘を平気でつき、事実を捻じ曲げ、歴史を捏造する。日本は、中国とは「君子の交わり」をすべきだ。


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