消防士さんも辛い

 自治体職員研修の受講者の中に、たまに消防士さんがいらっしゃる。現場を離れ、事務や調査を担当していても、朝晩のランニングを欠かさず、昼休みにもトレーニングをなさっているそうだ。本当に頭が下がる思いがする。


 下記の記事によると、「磐田市消防本部(静岡県磐田市)は10月21日、静岡産業大学および株式会社Canvasと「消防職員の健康保持及び身体機能の維持・向上に関する連携協定」を締結した。産学官が連携して消防職員の体力維持に取り組む協定は全国で初となる(磐田市調べ)」そうだ。

磐田市消防本部、全国初の産学官連携で消防職員の体力向上へ 大学・企業と協定締結 | 月刊私塾界|全国私塾情報センター

磐田市消防本部(静岡県磐田市)は10月21日、静岡産業大学および株式会社Canvasと「消防職員の健康保持及び身体機能の維持・向上に関する連携協定」を締結した。産学官が連携して消防職員の体力維持に取り組む協定は全国で初となる(磐田市調べ)。 磐田消防が実施したアンケートでは、約6割の職員が「腰痛の経験がある」と回答。さらに地方公務員の定年延長により60歳以上の職員の現場業務継続が求められるなど、体力維持と健康管理が課題となっていた。 こうした状況を踏まえ、スポーツ科学の専門知見を持つ大学と、データ活用に強みを持つ民間企業と連携し、持続可能な消防力の強化を進める。磐田市消防本部職員の健康行動や勤務状況、熱中症対策意識を調査。ウェアラブルデバイスによるデータ計測にも協力し、得られた情報を職員の体力低下防止、パフォーマンス維持、公務災害防止に活用する。静岡産業大学スポーツ科学部の教員を中心とした研究チームが、収集データと消防業務の特性に基づき、職員の身体的・心理的負担軽減に関する研究を推進する。株式会社Canvasデータ収集システムの構築・運用を担当。ウェアラブル等から得たデータを整理し、職員や関係者へフィードバックする。協定期間は3年間で、以下の取り組みを進める。磐田市消防本部は、「シニア職員の活躍推進と、持続可能な消防力の確保につなげたい」としている。 みんなが私塾界!

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 6割が腰痛経験者で、60歳を超えても現場で働かねばならないとなれば、科学的手法で消防士さんの体力維持を図らねばならないのも当然だ。

 外国の調査研究によれば、消防士さんの平均寿命が短いらしいから、消防士さんの健康保持も重要な課題だ。

 全国の市区町村で同様の取り組みをしてほしいものだ。


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