2021.07.31 05:10斧から見た国柄 母方の祖父母の家には、電気・ガス・水道もあったが、台所には竈(かまど)があり、お風呂は五右衛門風呂で、台所の外には手押しポンプが付いた井戸もあった。 そこで、帰省するたびに、祖父母のお手伝いをして、斧(おの)を使って薪(まき)割りをした。斧も、刀も、鍬(くわ)も、餅つきの杵(きね)も、要領は同じだった。偉そうに言っているが、斧も刀も鍬も杵も、ちびっ子の私には重いから、最初は手許(てもと)が狂って、上手くできなかった。屁っ放り腰ではダメだと注意され、慣れてくると、そこそこできるようになる。 そして、薪が割れたら、その薪を鉈(なた)でさらに細くして、火起こしに使いやすいようにした。 竈や風呂釜の火起こしもお手伝いした。火が着きやすいように、丸めた新聞紙や...
2021.07.25 22:00条例の公布と住民1 クイズ【問題】下記に列挙した漢字の共通点は何か?官、司、長、首、省、職、寮、監、府、使、庁、僚、宰、吏、衙、務【正解】役所や役人に関係する漢字ではないかと思われた方は、惜しい!いずれの漢字も訓読みが「つかさ」であることが共通点だ。2 「つかさ」の意味 では、「つかさ」とは何だろうか。 『国語大辞典 新装版』(小学館)によれば、①おもだったもの。主要なもの。また、主要な人物。首長。おさ。②役所。官庁。③朝廷につかえている人。官人。役人。つかさびと。④朝廷から任じられる官職。また、単に、役目、つとめ。を意味する。3 「つかさ」の由来 「つかさ」の原義は、「つか(塚)」だ。「つか(塚)」は、「つく(築く)」に由来し、人工的に積み重ねた小高い所を意味する。...
2021.07.24 13:05『法の精神』 Charles-Louis de Montesquieuシャルル-ルイ・ド・モンテスキュー(1689年〜1755年)は、『法の精神』(1748年)でしばしば日本について言及しているが、重大な事実誤認に基づく日本を例証として挙げて、自説を補強している。 日本に関する記述の中で、明らかに誤っている例を三つ挙げよう。 「眼を日本に向けてみよう。そこでは、ほとんどすべての罪は死をもって罰せられる。なぜなら、日本の皇帝ほど偉大な皇帝に服従しないことは、大変な罪であるから。罪人を矯正することではなく、君公の報復をすることが問題なのである。こうした観念は隷属状態から導き出されたものであり、特に、皇帝があらゆる財産の所有者であるため、ほとんどすべての罪が直接皇帝の利...
2021.07.24 01:35図書館の全面的かつ無制限の利用禁止? <追記1、2、3> 世の中には、変わった人がいる。自治体職員さんは、お客を選ぶことができないし、どんな人に対しても懇切丁寧に対応しなければならない。自治体職員さんの気苦労は、如何ばかりかと思う。 岐阜県土岐市(ときし)の市立図書館で迷惑行為を繰り返す女性に対して、入館禁止処分をしたところ、これに不服があるとして、その処分の取消と慰謝料40万円を求める訴訟の判決があった。
2021.07.22 23:52かつて日本でも握手が行われていた? 今日、世界で広く行われている挨拶の仕方は、握手だ。現代日本で握手をするのは、政治家・芸能人・スポーツ選手ぐらいのもので、外国人と接する場合を除き、通常、一般人が握手をすることはない。言うまでもなく、日本では、お辞儀が挨拶の仕方だからだ。 では、なぜ、日本では握手ではなく、お辞儀が挨拶の仕方なのだろうか。 下記の瀧川政次郎(たきがわ まさじろう)國學院大学名誉教授のエッセーを読んで驚いたのだが、実は、昔、日本でも、握手が行われていたのだ! 記録に残っていないため、断言できないけれども、他の民族と同様に、握手が、ひょっとしたら元々は挨拶だったのかも知れない。 しかし、少なくとも上代以降、握手は、法的に特別な意味を持つ行為となり、その結果、支那(シナ。ch...
2021.07.15 00:00隠された憲法 昔の教え子から、ブログを更新しないのですか?という問い合わせメールがありました。たわいのないことを書き殴っている駄文なのに、世の中には奇特な方がいはるものです。 実は、無料のスマホゲームを始めたのですが、面白いものですね(いい歳をした私が何をしているんだ?と思わなくもないのですが。苦笑)。 ゲームを始めて日が浅いし、大変弱いのに、なぜか世界ランク5位の強豪チーム(外国人との混成チーム。片言の英語や漢文で意思疎通を図るのは、難しい!)の副隊長に任命された結果、真面目に毎日ログインして、少しでも強くなってチームに貢献せねばと思ってやり込んでいたら(千円課金しました。)、1週間ブログの更新をサボってしまいました!笑 取り敢えずブログを更新しました。こんな...
2021.07.07 01:00「先生」は長官?https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/portals/0/edo/tokyo_library/english/modal/index.html?d=5375 小学校5年生の時に、友達に誘われて、生まれて初めて塾なるものに通った。塾といっても、授業があるわけではなく、宿題でも読書でも何でも勉強してよく、分からないところがあれば、先生にお訊ねして教えていただくというスタイルなので、寺子屋みたいな感じだった。 入れ替わり立ち替わり塾生がやって来ては、計算ドリルや書道・工作・理科の実験など思い思いの勉強をしており、賑やかだった。 先生は、80近い?頭が禿げたおじいちゃんで、市議会議員を長年務めながら、ご自宅の一室を塾に当て...