2020.05.05 01:17公衆衛生行政医師 <追記あり> 私は、異業種の人とお話をするのが好きだ。教えられることが多いからだ。異業種の人とお話をする機会に恵まれた際には、日頃の疑問をぶつけるようにしている。例えば、献血をした際には、問診をした老医師に、「昔の西洋の小説を読むと、医師が病人の血を抜く場面がしばしば出てきます。弱っている病人からなぜ血を抜くのでしょうか。」と訊ねたら、「昔は、血圧を下げる薬がなかったので、血を抜いたのです。私も戦後しばらくの間まで血を抜いていました。」と教えて下さった。また、歯医者へ行った際にも、「昔の小説や映画で、怪我人の患部に焼きごてを当てる場面がしばしば出てきますが、これは止血のためでしょうか。」とお訊ねしたら、「荒っぽい治療ですね。レーザーメスで焼き切ると止血するので、お...
2020.05.03 04:12国が滅ぶ <追記> Stay homeと言われると、犬扱いされているようで不快な気分になる。単なる要請なのだから、Pleaseを付けろよと思ってしまうのは、いわゆるコロナ疲れなのだろうか。苦笑
2020.04.13 11:29応接室https://www.facebook.com/photo.php?fbid=415532725236843 昔の数寄屋造りの家には客間や控えの間があったし、明治以降の洋館には西洋風の応接間が設けられ、戦後、一億総中流社会と呼ばれるようになると、庶民の家にも応接間が設けられていたものだ。 ところが、最近のほとんどの新築住宅は、応接間を設けていないらしい。応接間という言葉自体が死語になりつつあるそうだ。 リビングは、家の主人や家族がくつろぐ居間だから、お客様にお見せするのは恥ずかしいし、公私の区別を付けるために、生活感のない応接間を設けて接客していたのだが、今では、来客があると、リビングに通すかららしい。 昔と異なり、今はよっぽど親しい人しか家に上げな...
2020.04.11 12:55お辞儀 自宅で喫煙する際には、書斎ではなく、換気扇のある台所で吸わなければならない。手持ち無沙汰のため、ついテレビを付けてしまう。ずっと在宅が続いているため、テレビを付ける機会も増えてしまった。つまらないので、煙草を吸い終わったら、すぐにテレビを消すけど。 NHKも民放も、タレントMCはもちろんのこと、正社員であるアナウンサーのお辞儀が酷すぎて、テレビを付けるたびに、不愉快な思いをする。お辞儀は、相手に対して武器を隠し持っていないことを明らかにして、敵意がいないことを表すと同時に、相手に敬意や感謝を表すものだから、決して両手を組んではならないのだが、アナウンサーは、股間のところで両手を重ねたり(金隠しお辞儀)、腹のところで両手を重ねて肘を張ったり(腹痛お辞儀...
2020.04.09 11:05名刺1 4月7日、南さつま市は、屋外で新人職員研修を実施したそうだ。 非常事態宣言が出た都道府県内の自治体の場合、使われていない市民体育館や小中学校の体育館を借りて、窓を全開にし、距離を空けて着席し、マスクを着用するようにすれば、新採研修を実施することが可能ではないかと思う。武漢ウイルスのせいで、3月に続き4月も自治体職員研修が全てキャンセルされたので、ぜひ検討してほしいところだ。 新採研修と言えば、マナー研修が定番メニューだ。マナー講師の指導の下、お辞儀や名刺交換の練習をするそうだ。こんなことは、家庭のしつけの問題であって、採用面接でできるかどうかを判断可能だし、税金を使わずに採用前に自分で勉強しろと思うが、それはともかく、名刺は、なぜ名「紙」ではなく...
2020.04.04 12:05いわゆる「つながらない権利」 先日のブログ「携帯電話は公費負担で<追記あり>」において、公務員の私物である携帯電話を公務に用いることを禁止すべきであり、かつ、公務員に公務用の携帯電話を無償貸与すべきだと述べた。 これとワンセットで、いわゆる「つながらない権利」を公務員に認めるべきだ。
2020.04.04 02:46法の不知はこれを許さず5 豊田市百年草条例を見る限り、条例が定める利用料金が税込みだということは分からないのではなかろうか。きちんと明記しておくべきだったと言える。 また、利用料金の額を定める際には、指定管理者は市長の承認を得なければならないことから(第10条第4項)、市側は、その承認の際に指定管理者が誤って消費税を上乗せしていることに気が付いたはずだ。この点については、指定管理者に同情すべき余地がないとは言えないけれども、税込かどうかは大きな利害関係事項である以上、指定管理者としては当然確認すべきだったとも言える。 指定管理者が独断で利用料金を変更していた点については、言い逃れができない。利用料金の変更には市長の承認が必要であることが明記されているからだ(第10条第5項)。...
2020.04.02 11:25携帯電話は公費負担で <追記あり> 以前から主張しているのだが、公務員の私物である携帯電話を公務に用いることを禁止すべきだ。 なぜならば、公私混同であること、公務の電話・通信の費用を公務員個人に負担させることは不合理であること、外国製携帯電話には初めから情報を密かに抜き取る仕組みがあったり、SNS等のアプリにも情報を密かに抜き取るものがあったりして機密漏洩の危険があること、出入業者との不正の温床になることからだ。 ちゃんとした民間企業の場合には、業務用の携帯電話を従業員に無償貸与して、一元的・総合的に管理しているのに、国や地方公共団体の機密や個人情報を扱う公務員には業務用の携帯電話を無償貸与しないのは、危機管理の観点から到底納得できるものではない。我が国が平和ボケ、スパイ天国と呼ばれる...
2020.03.19 23:07議会の議決に付すべき契約 通常の契約は、長が地方公共団体を代表して締結できるが(地方自治法第147 条)、その種類及び金額について政令で定める基準 に従い条例で定める一定の契約(=一定額以上の工事又は製造の請負契約)については、議会の議決が必要になる(地方自治法第96 条第 1 項第 5 号、地方自治法施行令 121 条の 2、別表 3)。 これは、既に成立している契約に対して、議会が事後的に承認を与えるという意味ではなく、長に対して新たに契約締結権限を与えるものである。条例で定める一定の契約は地方公共団体の大きな財政負担となるので、契約の基本的な事項の適否を議会にチェックさせる趣旨だ。 従って、この場合には、一般には契約の目的、契約の相手方、契約金額、契約の方法等が議案の内...
2020.02.26 05:34口頭による決裁 <追記あり>リンクが切れているので、後学のためスクショを貼らせていただく。 下記の記事によると、東京高検検事長の定年延長を妥当とする、法務省が国会へ提出した文書が、口頭による決裁を経ており、正式な決裁だとの認識を森法相が示したそうだ。口頭による決裁というのは、恥ずかしながら聞いたことがなかった。 役所は、慎重かつ明確に事務処理し、かつ、これを証拠として残すために、原則として書面主義を採っており、緊急事態の場合のみ例外的に口頭で行うと相場が決まっている。 どうせ口頭による決裁を認めているとしても、緊急事態の場合だけだろうと思って、念のために、「条例Webアーカイブ」で「口頭 決裁」というキーワード検索をした。全部をチェックするのは大変なので、大阪府内の自治体を見ただ...
2020.02.24 02:00役人学事始め 自治体の人事課は、他の役所の人事課とのつながりがあるのに、意外なことに、それぞれがどのような職員研修を行なっているのか等については、詳細をご存知ない。 そのため、人材育成に情熱を傾けておられる人事課の職員さんは、チャンスとばかりに、私のような外部講師から他の役所の動向等を訊こうとなさるし、いろいろご相談もなさる。このような熱心な職員さんを研修担当にしておられる役所は、たとえ不祥事があったとしても、土台が大変しっかりしているから、決してブレたりしない。 これに対して、土台が崩れ、澱んでいる役所の場合には、人事課の職員さんは、一見すると礼儀正しいようなのだが、慇懃無礼(いんぎんぶれい)で、事なかれ主義に陥っていて熱意が全く感じられず、当然のことながら根掘...